Mercato Centrale@Firenze
ようやくトスカーナ日帰り遠征シリーズが終わり、年末のシチリア行きを前にナターレ準備。年始は再びシチリア、その後は南イタリア、の予定なのでこのナターレを逃すと料理ができない、なのでサン・ロレンツォ中央市場へ。12月24日(日)も13時頃まで開いてますのでご来フィの方はご利用下さい。本日買ったものはというと まず2階の美人母娘八百屋にて ジェンティーレ、ラヴァネッリ、ラディッキオ・トレヴィジャーノ、カーヴォロフィオーレ、ポッリ、パターテ、スピナーチ。こう書くととても素敵ですが直訳すれば「ジャガイモ」「ほうれん草」というおなじみの野菜もあります。 同じく2階のドライフルーツ&乾物屋でシチリア産枝付き乾燥オレガノと同ポモドーリ・セッキ。値段は並ポモドーロ・セッキの5倍する極上もの。さらにペペ・ネロとペペ・ロゼ。珍品、極上品なんでも揃う店です。 ついで1階魚屋、マッシミリアーノの店で大晦日用にカピトーネ(大ウナギ)を2尾予約。いつものおやじのとこで700gのスピーゴラ1尾。ホウボウ、アンコウ、イシモチもいいので買おうかと思ったが踏みとどまる。クリスマス前の金曜日といえば魚屋が一年で一番にぎわう時期なのは日本の年末と同じ。どの店もみたことないような豊穣ぶり。 1階肉屋Marcianoでフィオレンティーナ一切れ。通は、というかフィレンツェ人はビステッカのことをビステッカといわず誇りを込めてフィオレンティーナと呼ぶ。約1キロ。これは今夜即食う。さらに塩こしょうのみの自家製サルシッチャ・クルーダ。これはラグーを作るときに必要。 高級ガストロノミー・バローニでフォワグラ200g 外へ出てEnotaca Vini e DelizieでRouis Roederer, Ferrari Perle’, Mionetto Rosato, Planeta Chardonnay2005, Planeta Syrah2003 Magnum, Ch Haut-Bergeron2002。おおまけにまけてもらって全部で150ユーロ。 市場へ戻ってNerboneでボッリート・パニーノを食べようと思ったが、最近行ってなかったVia FiniguerraのMarco Bolognesiのトリッパイオでノーマル・ランプレドットのパニーノ、塩こしょうサルサ・ヴェルデ、つゆだくにする。ここのランプドットも無駄な装飾を一切そぎ落とし、研ぎすまされた芸術品である。注文が入るたびにもうもうと湯気が沸き立つ鍋から引き上げて専用の包丁で細かく切り、上半分をゆで汁にどっぷりとつけたパニーノにはさんで、塩こしょう、サルサ・ヴェルデ。トマトとニンニクたっぷりなのはこの店の特徴で塩は強め。並んで食べているのは親父のみ、それは立ち飲み屋、モツ焼き屋と同じ感覚で、フィレンツェ男が女房子供に内緒で通う牙城のひとつだからである。 というわけで今夜はフィオレンティーナ。付け合わせはラディッキオ・トレヴィジャーノDOCのアッラ・ピアストラとジェンティーレ&ラヴァネッリのサラダ。これを新オイルとアチェート・バルサミコやや熟成でコンディメント。ワインはお歳暮C.C.Castello di Brolio2004。酸っぱくないといいのですが。MASA

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