Cuddrireddri@Sicilia

最後まで残ってしまった南行脚の最終ミッション、クスクスの撮影にシチリア西部のサン・ヴィート・ロ・カポへ。折しも暴風の悪天候、飛行機飛ばないかもという一抹の不安もあったけれど、時間通りに離陸。日帰り取材は無事終了し、パレルモ空港に帰り着いてチェックイン、出発ロビーにあるPasticceria Palazzoloでアーモンド菓子を買い込み、さらに、搭乗ゲートにあるBuona Siciliaでマグロオイル漬けトロ缶中トロ缶を物色している時ふと目にとまったのが、幻の菓子クッドゥリレッドリ。デリアというシチリア中部カルタニセッタ県の街発祥のこの菓子の起源は13世紀終わり、シチリアのヴェスプリの戦いの頃にその地を治めていた女城主に献上されたもの、と説明にある。
以前にカターニアの料理店Metroで「お祭りの残り」と出されたのがこの菓子との出会い。以来、どこかでまた会えないかなと思っていたけれど、パレルモ空港で再会するとは。硬質小麦粉、砂糖、卵、ラード、赤ワイン、そしてシナモンとオレンジ皮の香りがとってもオリエンタルな雰囲気のこの菓子を通年手に入れられるようにしたのはAlaimo&Strazzeri社。アライーモって、やっぱりシチリアっぽい名前、レ・●ランドレのあの一家のオリジンは疑う余地なくこの南の島でしょう。
このクッドゥリレッドリ、日本に持ち帰って六本木AのM嬢にぜひ再現してもらうつもり。mnm
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