ダリオの新たなるプロジェクト

フィレンツェを本拠とするイタリア旅行のよろず屋
Perbaccoさんにコーディネートしてもらってキャンティへ。パンツァーノ・イン・キャンティの小規模大真面目ワイナリーRenzo Marinaiに案内してもらう。抜栓したては固く、直にふっと力が抜けて気持ちのいい香りと酸が横溢するChianti Classico2003と、すでに茶がかったガーネット色でこっくりとしたプルーン風味の同リゼルヴァ2001、EVオリーブオイル、自前の麦から作るパスタを購入。造り手の人柄が財布の紐を緩くする、の好例。
パンツァーノでは肉を買わなくっちゃというわけで、Antica Macelleria Cecchiniへ。といっても正統生肉は買わず、ハーブと牛肉をアジのたたき状態でミンチにしたスシ・デル・キャンティ、豚もも肉を白ワインで煮てオイル漬けツナ状態に仕立てたトンノ・デル・キャンティ、牛タンを塩とハーブに漬け込んだ後ゆでこぼしたリングア・サラミストラータ、トマトがなかったブルネッレスキの時代に黒胡椒と赤ワインで牛肉を一晩とろとろ煮込んだというペポーゾ・ノットゥルノ、赤ん坊の頭かはたまた巨犬ドゴ・アルヘンティーノの脳か、それくらい存在感のある肉団子コズィミーノなどを購入。ここでもまた店主ダリオ・チェッキーニの人柄が財布の紐を緩ませる。こんなに買って食べきれるのか?!
珍しく他のお客さんが全くいなかったので、ダリオは階上に準備中の新しい料理教室へ案内してくれた。「料理通信」2006年12月号でご紹介した肉屋食堂Solocicciaと同様のコンテンポラリーな内装のそこでは、ビステッカ部位別3種類を徹底的にプラクティスするという。夏には開始する予定のこの肉料理教室、一度は絶対参加しないといけません。mnm
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以前にちょっと書き込みさせていただいた708です。
「scuola della ciccia」ついにはじまりそうですか?僕が働いてた当初の予定より二年ほど遅れていますが、そこはダリオ、いい仕事してくれるんでしょうね。
見に行かねば。
708さん、コメントありがとうございます。
2年遅れでも、計画が実現に向けて動くところが、さすがイタリア、ですね。そして、いつかは本当に実現するところも。
巷の工事なんかでも、開始日は書いてあっても、終了日が書いてありませんし、”終わるときに終わる”という素敵な哲学、学ぶべきものがあるかもしれませんね。