行け、我が思いよ黄金の翼に乗って@Rudesheim
というのはジュゼッペ・ヴェルディのオペラ「ナブッコ」で最も盛り上がる合唱曲で、イタリア第二の国歌ともいわれている名曲。ライン川沿いの町リューデスハイムの酒場街つぐみ横丁を歩いていてふと耳にしたのがこの曲。みると居酒屋の中庭でアップライトピアノ、クラリネット、ヴァイオリンのトリオが奏でている。つねづね酒場の生演奏のレパートリーの貧困さにえきえきしている私としては、ドイツの酒場のレベルの高さに感心。翌日またしてもつぐみ横丁に足を運ぶと聞こえてくるのはやはり例の「行け、我が思いよ黄金の翼に乗って」。実はルーティン演奏?と嫌な予感を抱きつつ席につき、ラインガウ・リースリング・トロッケンを注文。すると次の曲は「ケ・セラ・セラ」。次いで「上を向いて歩こう」、うーむ。曲の合間に隣の酒場から聞こえてくる生演奏はイタリア懐メロ「シャラザン」。つまり各国の観光客に受ける母国ソングを繰り返し演奏していたのですな。 するとこちらの次の曲はなんと「恋のバカンス」。さらにああ、今やカラオケで歌う熟年男性がいるのかどうかも定かでない「マイウェイ」!! 淡い期待は瞬時に崩壊。MASA

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