行け、我が思いよ黄金の翼に乗って@Rudesheim

というのはジュゼッペ・ヴェルディのオペラ「ナブッコ」で最も盛り上がる合唱曲で、イタリア第二の国歌ともいわれている名曲。ライン川沿いの町リューデスハイムの酒場街つぐみ横丁を歩いていてふと耳にしたのがこの曲。みると居酒屋の中庭でアップライトピアノ、クラリネット、ヴァイオリンのトリオが奏でている。つねづね酒場の生演奏のレパートリーの貧困さにえきえきしている私としては、ドイツの酒場のレベルの高さに感心。翌日またしてもつぐみ横丁に足を運ぶと聞こえてくるのはやはり例の「行け、我が思いよ黄金の翼に乗って」。実はルーティン演奏?と嫌な予感を抱きつつ席につき、ラインガウ・リースリング・トロッケンを注文。すると次の曲は「ケ・セラ・セラ」。次いで「上を向いて歩こう」、うーむ。曲の合間に隣の酒場から聞こえてくる生演奏はイタリア懐メロ「シャラザン」。つまり各国の観光客に受ける母国ソングを繰り返し演奏していたのですな。
するとこちらの次の曲はなんと「恋のバカンス」。さらにああ、今やカラオケで歌う熟年男性がいるのかどうかも定かでない「マイウェイ」!! 淡い期待は瞬時に崩壊。MASA
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えええええーーーーーー!!!!!これまたうって変わって冗談のような曲のラインナップ。ひえぇ。
げんなりしますね。
SZ様 冗談のようでホンマの話どす。今回ドイツを旅して計20日、「美しい」とか「格好いい」と心を揺さぶれるような光景にはまだあまり出会えておりません。ケチャップ、マヨネーズ、マスタードという子供向けの味付けにも少々飽きて来ました。早い、安い、なんとか、というこの国の外食文化はおしなべて日本のファミレスに酷似していると思うのは私だけでしょうか。MASA
MASAさま
食に関してはドイツ人に期待するのは無理だと思います。
ドイツ人には空腹が満たされればそれでいいみたいなところがあって味に対するこだわりはあまりないようです。
平気で暖めただけの缶詰、レトルト食品を出すようなレストランもあるくらいですから。
そういえば、スイスは飲食店の許可の区分がいくつかあって、レトルトをチンとか缶詰を開けて盛るとか切って出すだけといった火をお使わない調理(?)なら容易に認可が下りるそう。だから和食店はけっこうそういう所があるそうな。ドイツもそうなんでしょうか・・・ね。
SZ様
まだ私が紅顔の下町ランドセル少年だった頃、実家の近くに昔量り売りの酒屋がありまして、夕方になると近所の工員さんたちは古い木のカウンターで缶詰やら柿ピーやらつまみながら立ち飲みしてました。
これは酒屋さんは食べ物をサービスしちゃいけないので客が商品を自分買って店内で飲み食いする、いわゆる角打ちです。こうしたサバ味噌とかイカゲソの煮たのとかの缶詰がやけに美味しそうでしたが、というのもうちの実家の近所には「なとり」の工場があったのです。
それと似たような話ですがフランクフルトにはブイヨンの「マギー」のアンテナショップがありました。スープやらなにやら3分間クッキングものを店内で食べられるという、開き直った店でした。MASA
あーーーー!マギーショップ行ったことあります。へへ。逆に間違いないかなと思ってお昼に行ってみたのです。うーん例えるなら・・・安心感のある日清のカップラーメンを食べる、みたいな感覚で立ち寄ったとでも申しましょうか。陸続きのヨーロッパとはいえお国によってこうも食に対する考え方が違うのかと思います。思い出しましたが、ドイツのスーパーではサラダ系、肉加工品、魚のマリネなどなどパック入りのチルド食品の並んだ冷蔵棚が幅を利かせていた記憶がありますもの。そうだったそうだった・・。期待しちゃいけない国ですね。で結局スタンドのソーセージが一番おいしく感じてしまったりしたんです。
SZ様
なんかドイツは日本と同じで、駅構内やら空港内やら街角でもやたらと食べ物の匂いがいたします。
ひょいっと軽く食べられるのは楽でいいのですが、食の氾濫は食へのこだわりと反比例するように思えます。イージーな食もいいんですけど、こうも食べ物に囲まれているとどうもありがたみがなくなってきて食事が適当になり、今日何食べようかなぁ、まぁそのへんですますか。という図式になるのでしょうか。私も最近そうなりつつありゲルマン化が進んでいます。早くラテン体質に戻さなくては。
しかしSZ様もあちこちよく旅してますなぁ・・・。MASA