Catel Giocondo@Montalcino
ワイナリーは美味しい。さらに言うならば美味しいワインを作っているところは美味しいものを知っている。出かけていったワイナリーで「うぅむ、うまい!」とうなったこと数知れず。でも、そういうワイナリーは一般向けにレストランとかをやっているわけではなくて、それがまたその美味しさに拍車をかける。いつでも食べられるものではないという切迫感みたいなものが影響しているからかもしれない。 そういうわけでフレスコバルディ。フィレンツェワイナリー貴族御三家の筆頭格である。このたびはモンタルチーノはカステルジョコンドにて取材後にライトランチを御馳走になった。salumi misti&verdure sott’oliの前菜、tagliatelle al pomodoro col pestoのパスタの後は、桃、プラム、キウイ、ブドウのフレッシュフルーツ。prosciutto toscanoやsalame toscanoは脳天直撃の塩辛味でトスカーナパン食べ過ぎ注意報が発令されたが、パスタは甘酸のバランス絶妙のトマトソースと青くスパイシーなバジル&粒感たっぷりの松の実ペーストのコンビが目にも楽しく食べて満足な素晴らしい一皿であった。締めのフルーツはどれもみな完熟とはほど遠かったが、その引き締まった果肉は生命感に溢れていて、果物本来の野趣のようなものが噛むごとに口中に広がる。といった具合で、肉はなくとも充実の昼食を堪能したのである。 因にワインはDanzante PinoGrigio白、Lucente2005、Castelgiocondo Brunello di Montalcino2002。Lucenteは熟したイチゴのような香り華やかで飲み頃だったけれど、ブルネッロはまだちょっと固い印象。ここ十年で最悪の年2002だからかも? mnmSAPORITAをもっと見る
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