第4回Taste開催
今年で4度目となるTaste。フィレンツェ版サローネ・デル・グストは、食ジャーナリストのDavide Paoliniを企画責任者に据え、年々規模を拡大。今回は170の出展者を迎え、14, 15, 16日の三日間に渡って「未知の味探索」が繰り広げられました。 スローフード主催のサローネと違うのは、ワークショップなどお勉強が少ないこと。ビジターは、出展者が差し出すサラミ、チーズ、ワイン、ドルチェ等を試食して直に会話を交わします。あまり人が集まらない会場一番奥のステージでは、テーマ・ディスカッションが行われ、今年はJeunes Restaurateurs d’Europa(ヨーロッパ若手料理人会)を招いて「料理人と生産者が直結することによるコストカットは可能か?」というお題が目玉でした。また、オリヴィエロ・トスカーニ巨匠の”趣味が高じて造ったワイン”のプレビューも。巨匠は、質疑応答中にケータイチェックもこなしていました。 ばったり出会った肉屋のジョルジョが「フリウリのDOKもいいけど、パルマのS.Ilarioは見つけもんだった」とか、‘inoのアレッサンドロが「ボルツァーノのDegustのチーズはすごくいいよ」とか、皆さんのアドバイスも参考に精力的に試食。特に最後に食べたヤギ乳のパルミジャーノもどきのあまりに濃い味わいに打ちのめされました。 しかし、一つ残念だったのは、ブックショップがGiunti一社の仕切りだったこと。書店の料理本コーナーがどんどん縮小される昨今、いろんな本が集まる貴重な機会だと思っていたのに...。mnm

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