Da Damasco@Firenze(肉の日番外編)
すっごく汚い店だけれど、ビステッカはすっごく美味しいらしいから行きましょうよ、汚れてもいい格好で、と毎月29日に「肉の日」を主宰するペルバッコの横田&宮崎両氏に誘われ、行ってまいりました「Da Damasco」。直前になって店が改装したことがわかり、ドレスコードは「きれいなジャージ」にアップグレードです。 29番もしくは30番の通称”多国籍バス”に乗って10分、店もなければ人もまばらな停留所で降りて歩くこと5分、これまた殺風景なところにぽつんと真新しい建物。真っ赤な文字で店名が記されている以外には、とりたててどうということはない外観。 店内は、真っ白なテーブルクロスがかかり、こざっぱりとした印象。なのに宮崎氏、あろうことか「汚いけれど、美味しいって教えてもらったんです」と店の人に先制パンチ。場合によっちゃ危険な行為です。 メニュによると、前菜はプロシュート、プロシュート&クロスティーニ、アンチョビ、そら豆とペコリーノといった直球系が並び、プリモはパスタ・エ・ファジョーリ、パスタ・アル・ラグーもしくはアル・ポモドーロの3種限定、セコンドはポルペッティ・アル・ポモドーロ、スペッツァーティ(シチュー)の煮込み系か、ビステッカ・ペルソナーレ(独りビステッカ)、ロンバティーナ、ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ(キロ単位)の焼き肉系のどちらか。 まずはつまみにアンチョビを注文。sott’olioだけれど、かなり塩っぱい。赤ワインが進みます。そして、いきなりの本丸攻撃、ビステッカ1.5キロとロンバティーナ。しかし、目の前に現れたのは黒焦げの塊、ビステッカ・カルボニッザータ。これほどまでに焦げっ焦げのはちょっと見たことがない。肉はほどよく寝かせてあり、柔らかく味も悪くないけれど、いくらなんでも火が強すぎはしませんか。食べる時は炭をこそげないとデンジャラスです。 付け合わせの白いんげん豆、揚げじゃがいも(しんなり系)、インサラータ(アンディーブレタス一種のみ)も食べ終え、さてデザートという段になり、一人がペコリーノ!と叫び、もう一人がそら豆!と受けて、結局前菜リターンマッチ。 どの席にも予約済みの札が立っているので、人気の店であることは確か。好みもありますが、ビステッカ道を極めたいという御仁は一度は通過儀礼として訪れるのもよいでしょう。 本日はGiro d’Italiaがフィレンツェ近郊を通りました。上の写真はオフィシャルスポンサーSKODA車で店に乗り付けた関係者の皆々様。たっぷり2時間は寛いでおられました。ということは、我々も、です。昼のビステッカは背徳の味。mnmSAPORITAをもっと見る
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