バルセロナな日々
某月某日、某有名クリエイター取材で2泊3日でバルセロナへ。またしてもエンターテインメント度が増し、またひとつ都市機能がUPしたような街並を見、整然としたメトロや、きびきびしたタクシー・ドライバーたちの働きぶりを見て今イタリアが欧州諸外国から学ぶべきことは本当にたくさんあるとあらためて実感。その典型がサン・ジュゼップことボケリア市場である。さらに奇麗になり、制服や表示も統一、さらにやけに若くて奇麗な女性従業員が目につく。聞けばこれも行政がリードして、ボケリアをバルセロナ再開発&観光の目玉にしているがゆえ、だとか。 それに比べると同じく観光を主な収入源としているフィレンツェ市が主導して行っているサン・ロレンツォ市場修復工事がどうなるか、は注目のまとでもある。もはや単なる土産物屋と化しつつある市場を捨ててゆく古くからの商人も多い。サン・ロレンツォを捨ててサンタンブロージオに移った元カルチョ・ストリコ選手のムキムキ八百屋は記憶に新しいが、また一人、なじみの八百屋だったステファノも改装を機にサン・ロレンツォを去ったようでどこを探しても見当たらない。ステファノよ、お前もか? 思わず座って何か食べたくなるような魅力的なバルがいくつも存在し、シンプルかつ魅惑的な料理が並ぶボケリアには、サン・ロレンツォはその集客力では並ぶすべもない。地中海と大西洋の海の幸が集まり、アサリ、エビ、マテ貝などなどを片っ端からアラ・プランチャ、つまり鉄板焼きし、イワシ、アンチョビ、チュピロネスこと小イカ、カラマリのゲソなどこれまた片っ端からフリットにする豪快かつ、また明日も来たい、と思わせるような魅力がボケリアには満載である。ネルボーネよポークスよ、サン・ロレンツォの未来はお前さん達の双肩にかかっているのだ。MASASAPORITAをもっと見る
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