Gozzi@Firenze
今年のフィレンツェのバーゲンは7日からと例年よりも早かったけれど、その公式開始日より以前から、つまり年末ぐらいからこっそりと割引合戦は始まっていました。セール、とは書いていなくても、店員が耳元で「お安くなってますよ」と囁くわけです。お店によっては「特別セール開催中」のsmsを送ってきたりもしていました。それもこれも、この不景気のせいです。心なしか割引率もアップしています。値を下げてでも売れた方が売れ残るよりマシだからですね。それでも、不景気気分を吹っ飛ばすことは難しいようで、例年のように紙袋をいくつも抱えた人を見かけることは滅多にありませんでした。ごくわずかに見かけたとしたら、それは中国のかたがたです。 というわけで、セール開始からだいぶ経った今も結構モノは残っているようです。が、しかし同時に、早めに春物を並べるところも多い気がします。この景気の悪さを少しでも引きずりたくないという気持ちの表れでしょうか...全然、関係ないかもしれませんが、今年のフィレンツェの年末年始イルミネーションがかなり派手だったのも、不況下のやぶれかぶれ感から来たものかも、と思ったりします。 さて、そんな路上街観察のあとに訪れた市場傍のGozziは相も変わらずの盛況でした。景気の影響をさほど受けないのが安くて旨い食堂です。でも、ここはプリモは安いですが、セコンドは割としっかり払わされます。プリモ、セコンド、コントルノ、それからビスコッティ&ヴィンサントまで行くと、Buca dell’Orafoとまではいきませんが、Vinainoの5割増くらいにはなります。なので、我々は通常ここではセコンド一本勝負を仕掛けます。 本日は、cotoletta d’agnello con patate fritte、braciola rifatta、そしてfagioli all’olio。本当はpolpetti frittiにも引かれましたが、仔羊には勝てません。あれば必ずそちらへなびいてしまうのです。仔牛のカツをトマトソースでさっと煮たbraciolaも非常に美味しかったのですが、総じての結論としては、表面しっかり中ほっくりのジャガイモが一番だったかな、と。mnm

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