Conti@Bronte エトナ山麓、ロバと老人
快晴の早朝、サン・ドメニコを出てエトナ山麓周遊の旅へ。ランダッツォからマレット、そしてブロンテへ。サン・ドメニコのベテラン・ホテルマン、ミケーレに教えてもらった「エトナ山が窓からばっちり見えます」というレストラン、フォンターナへ向かうも冬期休業中。なんとなくそんな予感はしていたが、やはりその昔アンティカ・マリーナ時代の本田剛君と来た眺めのよいべシャメル・パスタの店だった。その時ロバに揺られてエトナ山へと消えてゆく老人を目撃し、これは夢か幻かと思ったものでこのエリアはそれ以来の再訪。ああした老人はまだいるのかしら、と探すまでもなく、路上にてまたしても遭遇!!しかし今度はロバに材木満載過積載、背骨がぎしぎし音を立てそうな辛苦に耐えるロバに寄り添い、マレットの街へと消えていったのだった。 というわけでランチはブロンテ旧市街にある食堂コンティへ。プリモは三種、リゾ・アル・フォルノとペンネ二種ブロッコレッティとピスタチオ。ともに薄味、ピスタチオは伝統のパンナ入り。セコンドは羊のスペッツァッティーノ・コン・パターテ、ビフカツ、ポルペッティ・フリッティ・コン・ピゼッリ。酒はハウスの赤、つまりエトナ・ロッソ。勘定はまたしても激安食堂。帰りに同名のパスティッチェリア・バールで美しいピスタチオのジェラート。ピスタチオもさることながらジェラート自体、つまり牛乳がうまかった。 夜はサン・ドメニコのバーでクラブサンドイッチと生ハムメロンつまみつつ、しゃぶしゃぶのドライマティーニとジントニック。バリスタと今は亡き伝説のピアニスト、チコ・シモーネの思ひ出語り。MASA

SAPORITAをもっと見る

購読すると最新の投稿がメールで送信されます。