Don Turiddu2@Catania
タオルミーナを9時に出て早々にカターニアへと移動を開始するもなぜか市内は凄まじい大渋滞。じりじりと牛歩が続く中、車内からふと見れば旗を振るデモの行進が路上を埋め尽くしている。そういえば本日はスト日だったような記憶が。試しにホテルに電話してみると、案の定ホテルがある目抜き通りエトネア通りは今まさにデモ隊通過せんとす状態、通行止めでありました。 しょうがないのでデモが終わるまであてどもなく市内をぐるぐるし、広場に車をとめて時折ホテルに電話して状況確認しながら時間をつぶし、ようやくホテルにたどり着いたのはカターニア市内到着後2時間経った12時頃。しかしそのホテル前には群衆が群がり、警察が入り口を封鎖している。聞けばカターニアの今夜の試合相手インテルの選手が到着したのだとか。一難去ってまた一難。荷物を抱えて群衆をかきわけ、フロントにたどり着いた時にはさすがにへろへろだった。 というわけで昼は歩いて行ける近場のトラットリアへ、と思いフロントのキアラ嬢に候補を二つほど上げて尋ねてみると(あえて名は秘す)どちらの店もよくない、と実に正直なご意見。アンティカ・マリーナはいかが?と聞かれたが、実は翌日すでに予約してあるというと、うんうんと余裕たっぷりにうなずき、それでは、と紹介してもらったのがDon Turidduである。このキアラ嬢、食べることが好きそうなのがその後ろ姿を見てひとめでわかった。 で、そのDon Turiddu、これが予想外に(失礼)いい店だった。店の入り口にはアンティカ・マリーナとまではいかないもののその日の魚がずらり。その中からセッピオリーノと見事なアンチョビとイカを一本フリット用に即キープ。前菜はブッフェ式で野菜や揚げ物がざっと20種類ばかり。ほうれん草、ブロッコリ、ナスのインヴォルティーニ、ジャガイモなどをとりつつ「逃げた女」Anthiliaをぐびり。そうこうしているうちに揚げ立てのフリットが登場。シチリアで食べるセッピオリーノのフリットは避けて通れない王道中の王道である。 次いでプリモにいく。スパゲッティ・アッロ・スコーリオとヴォンゴレ。さらにセコンドは場肉のポルペッティ(!!!!)と豚コスタータとサルシッチャ。こんな供宴しつつもお会計はすこぶる良心的。また来たいいい店。ちなみに本店Don Turiddu1はUmberto 1世大通りを越えた反対側の裏道にあります。MASASAPORITAをもっと見る
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