Ballaro市場にて
ヴッチリア、カポ、ボルゴ・ヴェッキオとパレルモに市場数あれど、最大最強、現役バリバリの市場といえばバッラロ。ジェズ教会から中央駅にかけて伸びる猥雑で強烈な色彩を放つ市場は、カターニアのペスケリア市場と並びシチリアの食の全てが凝縮しているといっても過言ではない、食材の坩堝でありパレルモ市民の胃袋を支える台所である。血を流したまま絶命しているカジキ(カジキマグロ、という日本語はない。念のため)、打ち捨てられ山となったカルチョーフィの葉、うずたかく積まれたタロッコ・オレンジ、ワンコインで買えるスフィンチョーネやパネッレ、光り輝くアンチョビ、イワシ、アジ、サバetc・・・。 こうしたキーワードは全てシチリア料理を理解するための重要なファクターであり、リストランテの純白のリネンをなでているだけでは見えてこないシチリアの真実である。何度見ても見飽きないワンダーランド、どんなに耳をすませてみても異邦人には聞き取れないシチリア人の腹の底からの魂の叫び、ああ、バッラロよ。そんな市場の風景を2分程度の動画にまとめてみました。音が出ますのでご注意下さい。BGMはマスカーニのカヴァレリア・ルスティカーナ間奏曲です。MASA
http://www.youtube.com/watch?v=6_1ontFOuA0&hl=ja

SAPORITAをもっと見る

購読すると最新の投稿がメールで送信されます。