老舗カフェ、レ・カランドレがテコ入れ@Venezia
「アライーモ兄弟とリガブーエ、コラボ決定」というニュース、「三つ星とロック歌手のコンサートディナー?」と思ったのですが、さにあらず。実は、ヴェネツィアの老舗カフェ・レストラン「カフェ・クアドリ」を、リストランテ「レ・カランドレ」とヴェネツィアのケータリング会社「リガブーエ」がテコ入れする、という話でありました。 1775年創業の「カフェ・クアドリ」、同じくサン・マルコ広場の対面にある「カフェ・フローリアン」と並ぶ老舗中の老舗なのですが、過去の栄光は今何処、高いばかりで美味くないと悉く評判よろしくありません。そこで、1919年創業の「リガブーエ」株式会社が、三つ星レストラン「レ・カランドレ」等を経営する「アライーモ」株式会社に資本参加するとともに、「カフェ・クアドリ」を共同で立て直すというプロジェクトが決定したという次第。 「カフェ・クアドリ」の日本人女性オーナーはそのまま残ってハード面の厨房設備の全面的な改装と高潮対策設備の強化に勤しみ、そして、ソフト面の改革をアライーモ兄弟とリガブーエが担当するという仕組み。アライーモ株式会社のCEOで、サービスの達人である兄ラファエレ・アライーモ曰く「ヴェネツィアらしさに重点を置いて、本来のカフェ・クアドリの姿を取り戻すことに専心するつもり。けして、レ・カランドレのコピーを作るつもりはない」。 ヴェネト人によるヴェネツィア老舗の再生は、実は世界的な知名度や組織的外食産業のノウハウが絡み合った、とても今的なプロジェクト。老舗応援組としてはその行方を固唾をのんで見守っていきたいと思います。mnmSAPORITAをもっと見る
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