南米の記録番外編ブエノスアイレス
ペルーの旅のついでに(という距離ではないのですが・・・)アルゼンチンのブエノスアイレスまで行って来ました。またしてもリマ空港からLAN航空に乗ること6時間。思えば遠くに来たものです。でもブエノスアイレス空港ですでに感じたのは、ペルーと違いひさしぶりに生き馬の目を抜くラテンに来たな、ということでした。迎えのショーファーの態度はあくまでもゆるく、しかもどこか荒々しく、旧市街のホテルに着いた頃、結構この町はやばいな、と肌で感じ始めていました。ナポリとかパレルモとかカターニアあたりで感じるぴりぴりしたあの空気です。 確かに一部旧市街では日が暮れるとあちこちでごみをあさる親子があらわれ、あちこちの通りで阿鼻叫喚の声が聞こえ始めたりして結構やばい空気なのでそちらには足を向けず、アップタウンであるパレルモや今人気のベイエリア、または下町ボカ地区などで遊びつつ3日ほど過ごしました。老舗カフェ・トルトーナ、観光タンゴレストラン、伝統の焼き肉パリジャーダ、マラドーナとボカの聖地ラ・ボンボネーラ、エビータことエヴァ・ペロンの墓などなどどこもかしこもノスタルジックで、距離はあるけれどやはりどことなくヨーロッパの香りがする港町でした。よくいわれる「南米のパリ」とはちょっといい過ぎな感じで、一度ブエノスアイレスの空気を感じてみれば、マラドーナがなぜあれほどすんなりナポリに溶け込めたのかがいやおうなく体験できるでしょう。 というわけでさらばブエノスアイレスまた来る日まで。MASA

SAPORITAをもっと見る

購読すると最新の投稿がメールで送信されます。