プロセッコDOC探訪番外編その2 ヴェネツィアのバーカロ巡り
プロセッコ巡り番外編は、バーカロ巡り。昨今イタリアでは、バーカロ・スタイルを真似るロカーレが増えている。つまり、立ち飲みでいろいろなつまみ料理や小ぶりのパニーノ、三角サンドイッチのトラメッツィーノも楽しめるバールだ。そのほとんどが新しくピカピカで、たとえヴィンテージ風に仕立てていてもオシャレすぎてしまうことが多い。それに対して本場ヴェネツィアには時が作り上げてきた“厚み”がある。例えるなら年輪のようなものだ。
しかし、今のヴェネツィアにもそれなりに問題がある。大型のクルーズ船の寄港が可能となってからというもの、観光客の数が異常なまでに増え、街の中は人で溢れかえっている。店は商売繁盛だが、住んでいる人にとってはたまったものではない。そして、バーカリも人気店は大混雑で「ド・モーリ」は満員電車のごとく、「アッラルコ」は入り口が十重二十重の人垣でとても近づけない。よそ者である自分が言えたことではないが、これはちょっとどうかしてると思う。
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