オールドヴィンテージの宝庫、Enoteca Mondovino@Firenze
サント・スピリト地区にある「エノテカ・モンドヴィーノ」は1958年にリナルド・プッチが創業した老舗エノテカ。当時はグラス売りのワイン(というよりもコップ売り)とクロスティーニやサラミなどの簡単なつまみを出す居酒屋「メッシタ」だったが、70年代になると料理を充実させてオステリアへとランクアップ。のちに「トラットリア・サンタゴスティーノ」となり、長年オルトラルノ地区の看板的レストランとして人気店となる。80年代になるとリナルドの息子ジュゼッペが店を拡張、2000年には隣接するスペースも買い取って「エノテカ・モンドヴィーノ」を開店。「トラットリア・サンタゴスティーノ」とは分離してワイン販売専門のエノテカとなって現代に至る。 この「エノテカ・モンドヴィーノ」1階入り口付近では土産物なども売っているので一見すると普通の観光エノテカに見えるかもしれないが、店の奥にはBarone Ricasoli, Emilio Pucci, Marchesi Antinori, Marchesi Frescobaldiなどなどオールドヴィンテージのキャンティ・クラッシコはじめブルネッロ・ディ・モンタルチーノ、ヴィンサントがずらりと並んでいる。値段などは写真をじっくりと見て想像して欲しいが実はこの店、地下に中世から続く秘密のセラーがあり、希望者は自由に見学することができるのだ。また地下ではサラミやチーズなどとともに50年代、60年代のワインを飲むこともできるので、フィレンツェ滞在の折りに自分の生まれ年ワインを飲みたいという人には便利かもしれない。ちなみに最も古いワインは1800年代のBiondi Santiのブルネッロ。

VIA SANT’AGOSTINO, 27, Firenze +39-055-215214


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