イタリア系アルゼンチン人シェフ、マウロ・コラグレコが3つ星獲得☆☆☆
過日ミシュラン・フランス2019年度版が発売になり3つ星昇格、降格などまたしても悲喜こもごものニュースがヨーロッパ中をかけめぐった。すでに他のメディアでその内容については詳細に触れられているのでここではマウロ・コラグレコ Mauro Colagrecoの話だけに限る。南仏のマントンにあるレストラン「ミラズール Mirazur」のオーナー・シェフ、マウロ・コラグレコはイタリア系アルゼンチン人シェフだが2019年度版で3つ星を獲得。これはアルゼンチン人として史上初めてのミシュラン3つ星シェフとなった。 1976年アルゼンチンはラ・プラタのイタリア系家庭に生まれたコーラグレコはブエノスアイレスの「グアルティエロ・マルケージ」などで働いた後2001年に渡仏。最初の師だったベルナール・ロワゾーが2003年に自ら命を絶つまで共に働き、アラン・パッサールのアルページュでスーシェフを務めた後は、プラザ・アテネのアラン・デュカス、ル・グラン・ヴェフールとキャリアを重ね2006年にミラズールをオープン。1年目で1つ星を獲得し2012年には2つ星を獲得。ゴーミヨが選ぶ年間最優秀シェフに輝いたこともあるが、これはフランス人以外として初の受賞だった。World 50 Best上位ランキングの常連でもあり、2018年度版では第3位だ。 また、2016年にミラノで行われたサンペレグリノ・ヤング・シェフの際はカルロ・クラッコらとともに審査員として参加。写真はその時に撮影したものだが、インタビューにもイタリア語で応えてくれるしラテン系気質で実にフレンドリー。イタリア系ということと、イタリア国境に接したマントンをベースにしていることもあり、イタリア国内でも非常に人気の高いシェフである。 イタリアの一部メディアでは今年はコラグレコ・イヤーと言われているが、それは先日書いたようにWorld 50 Best 2019年度版で1位になるのでは?と予想されているから。その直後に3つ星を獲得と、最高の1年とすべく幸先の良いスタートを切った。注目のWorld 50 Best 2019年度版発表は6月のシンガポール。史上初アルゼンチン人シェフが世界一となるかどうか?にも注目が集まる。SAPORITAをもっと見る
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