今年のアジア・ベストレストラン50は佐賀で開催
世界のレストラン・ランキングを決定する、現在最も影響力のあるアワード「世界ベストレストラン50」のアジア版「アジア・ベストレストラン50」今年のアワードが日本で初開催される。会場となるのは佐賀県武雄市。過去にはバンコクやマカオなどアジア主要都市が開催地に選ばれて来たが東京でも横浜でも京都でも大阪でもなく武雄が選ばれたのは、ひとえにガストロノミーの観光化=フードツーリズムに力を入れる九州全体の底上げがあったからではないかと推察する。2017年宮崎県延岡市で開催された「東九州バスク化構想」の一環としてOsteria Francescanaのマッシモ・ボットゥーラとすきや橋次郎小野二郎氏に同行したことがあったが、思えばその当時からアジアにおけるガストロノミー発信地として九州における下地作りは着々と進んでいたのかもしれない。 世界中からジャーナリストやシェフ、フーディーズなど世界のトップレストランを知る有識者たちが集まるアワードは、その国や地方の食文化アピールするには絶好の場であり、過去開催地のレストランが翌年躍進する傾向が見られるのは決して偶然ではない。昨年の「アジア・ベストレストラン50」は日本のレストランの大躍進が見られ、3位「傳」、5位「フロリレージュ」、8位「NARISAWA」、9位「日本料理龍吟」とTOP10に4軒もランクインしたほか、14位「ラ・シーム」、18位「イル・リストランテ・ルカ・ファンティン」も急上昇。今年はすでにアイコン・アワードを京都「菊乃井」村田吉弘氏が受賞することが発表されており、他にもまだまだ日本から苦笑受賞者が登場しそうな雰囲気もある。 武雄における「アジア・ベストレストラン50」のスケジュールは、まず2020年3月22日(日)に主催者、スポンサーによる歓迎ディナーが日本料理 保名(有田)で行われたあと、翌日からイベントは本格化する。3月23日(月)は武雄センチュリーホテルにてランクインしたシェフたちによるトークイベント「シェフズトーク」、夜には同じくランクインしたシェフたちが料理する華やかなガラ・ディナー「シェフズ・フィースト」が御船山楽園で行われる。そして3月24日(火)には佐賀県が主催する佐賀牛、佐賀酒、嬉野茶、焼き物など7つのガストロノミー体験コースが各30名限定で行われたあといよいよ夕方からは今年のアジアTOPレストランが決まるアワードが武雄市文化会館にて行われる。そして今回SAPORITAはこのアワードに初参加することが決定。現地から詳細なレポートを送る予定なのでこちらも楽しみにしていただきたい。    

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