Purchase Futures オステリア・フランチェスカーナの未来を購入する

2020年3月10日の記事で「オステリア・フランチェスカーナ4月3日まで休業宣言」と書いたが、その後イタリア全土に発令されたロックダウンはさらに1ケ月延長され、現状5月3日まで一部商店を除く封鎖が続くことが明らかになった。マッシモ・ボットゥーラは連日自宅から料理の様子をInstagramに#kitchenquarantineと題してアップするなど、自宅待機中もそのエネルギッシュな活動は止まらない。そして新たに「オステリア・フランチェスカーナ」再開後の優先予約システム「パーチェス・フューチャーズ Purchase Futures ＝未来を購入」をスタート、即時に450名分が売り切れ完売となった。これは2021年12月31日までの優先予約を条件に事前購入してもらうものだ。即時売り切れとなったのは「オステリア・フランチェスカーナでの食事」2人分950ユーロ（約11万4000円）と4人分1900ユーロ（約22万8000円）合計450名分。この反応についてボットゥーラはこうコメントしている。 世界中の多くの国で海外旅行どころか外出も困難な状況が続いているというのに、この事前予約完売はいかに多くの人々が「オステリア・フランチェカーナ」を支えたいと思っているか、を如実に示している。これをうけてボットゥーラはあらたに「カーサ・マリア・ルイージア」「フランチェスケッタ58」というホテルとカジュアル・レストランを含めたパッケージ合計100名分の予約を開始した。それは「オステリア・フランチェカーナ＋カーサ・マリア・ルイージアでの食事と宿泊」2名分1250ユーロ（約15万円）、4名分2500ユーロ（約30万円）、「オステリア・フランチェカーナ＋フランチェスケッタ58での食事」2名分1050ユーロ（約12万6000円）、4名分2100ユーロ（25万2000円）。いまだ「オステリア・フランチェスカーナ」を体験したことないひと、あるいは再び訪れたいと思っているひとには同店をサポートする意味でも貴重な機会である。予約と購入は公式サイトから。最後に#kitchenquarantineを通じて7万5000ユーロ（約900万円）の義援金を集めることに成功したボットゥーラはモデナ市に救急車を寄付したことを付け加えておきたい。