ルカ・ファンティンが病院に届けるランチボックス

2020年4月7日政府から発出された緊急事態宣言を受け、いち早く翌8日夜から営業自粛に入った「ブルガリ イル リストランテ ルカ・ファンティン」。エグゼクティブシェフのルカ・ファンティンが自宅待機、テレワーク最中様子をWhatsupでインタビューした際の原稿はVeritaに寄稿したが、その時に出た話で書けなかったことがひとつある。それはルカ・ファンティン自らが「今進めているプロジェクトがあり、あと2週間もしたら発表できると思う」と語っていたこと。それは対コロナ最前線で闘う医療従事者に料理を届けることだった。

「Bvlgari Lunch Box Project ブルガリ お弁当プロジェクト」と題されたこのプロジェクトでは栄養・衛生面にも配慮したイタリア料理で彩る弁当を製造・配送までを行うことを決定。東京都内の感染症指定医療機関で日夜戦う医療従事者を対象に4月22日より提供が開始されたのだ。

ブルガリはこれまでにも積極的な CSR(企業の 社会的責任)活動を実施し、新型コロナウイルス撲滅活動に関してはイタリア・国立感染症研究所 デル・ヴェッキオ・パビリオンへ最先端の3D 顕微鏡を提供する支援を行い、またブルガリの フレグランス製造に於ける専門知識により、ICR 社(Industrie Cosmetiche Riunite S.p.A)とともに 消毒剤を用いたハンドジェルを数十万本生産。イタリア全土の医療施設に配布した後、スイスの医療施設への提供も開始している。

4月22日第1回目の「ブルガリ お弁当プロジェクト」では、東京都立駒込病院の医療従事者へ180 食の弁当が届けられ、23日には、国立国際医療研究センター病院へと届けられる予定だ。

今回の無償提供を受け、東京都立駒込病院の神澤輝実院長はこうコメントした。

「新型コロナウイルスへの対応には、予断を許さない状況のなか、日々医療スタッフが真摯に向き合っております。そのような折、お弁当をご提供いただきましたことは、働く医療スタッフの励みとなり、一同、心より感 謝申し上げます。みなさんの温かい気持ちに支えられていることに心から感謝し、大切な命を救うために、 感染症指定医療機関として、多くの方のご期待に応えられるよう、これからも努力してまいります。このたび は誠にありがとうございました。これからも一緒に新型コロナウイルスと闘っていきましょう。」

なお、この活動は政府の緊急事態宣言期間中、週2 回のペースで行われ、次回は4月27日に東京都立駒込病院、28日は、国立国際医療研究センター病院へ無償提供を実施される予定だ。

 


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