Gucci Osteria銀座店OPENの噂は本当か?
ロックダウンが開けたイタリアは第三段階「ファーゼ3」に突入し、多くのトップレストランが相次いで再開し始めた。マッシモ・ボットゥーラ Massimo Bottura率いる「オステリア・フランチェスカーナ Osteria Francescana」も6月2日から注目の新メニュー「With a little help of my friends」とともに営業を再開。ビートルズの楽曲をテーマにした一連の最新料理についてはまた別の機会に書くことにするが、ここでは新型コロナ・ウイルスの影響でしばらく途絶えていた噂を検証したい。それはイタリアではすでにまことしやかにささやかれているボットゥーラとグッチのコラボ・レストラン「グッチ・オステリア Gucci Osteria」銀座店OPENという噂だ。 「グッチ・オステリア」プロジェクトはボットゥーラと同じモデナ出身で同級生でもあるグッチCEO、マルコ・ビッツァーリ Marco Bizzariとの対話から生まれた。最初のプロジェクトは2018年1月、フィレンツェのヴェッキオ宮殿脇にあるパラッツォ・メルカンツィア一棟を丸ごと改装し「Gucci Garden」としてOPEN。その目玉が1階に誕生した「グッチ・オステリア」だったのだ。初代シェフとなったのはボットゥーラ・ファミリーの一員であるメキシコ人女性シェフ、カリメ・ロペス。カリメはボットゥーラの右腕である日本人シェフ、紺藤敬彦の妻でもある。このエポック・メイキングなプロジェクトを、現場責任者であるカリメは見事成功へと導いた。翌2019年にはIdentita Goloseの最優秀女性シェフ賞を受賞、5月にはシンガポールで実験的なポップアップレストランを展開したのち、11月には2020年度版ミシュラン・イタリアで1つ星を獲得したのだ。 そして今年2月にはイタリア国外初となる「グッチ・オステリア」2号店をロサンゼルスのロデオドライブにOPEN。ご存知のようにアメリカはまだまだ新型コロナ・ウイルス禍から完全には抜け出せていないが、すでにボットゥーラとグッチは次なるターゲットを絞り込んでいる。それが「グッチ・オステリア銀座店」だ。これはすでにGambero Rossoが報じている通り水面下で動いている段階と思われる。この4月、5月銀座の経済はほぼストップし、多くのプロジェクトが延期または中止が検討されていると思われるが、どうやら「グッチ・オステリア銀座店」に関してはボットゥーラもグッチも本気のようだ。場所は当然銀座4丁目のグッチ銀座内となるはずで、来年にはOPENする予定との噂もあり、もし実現すればボットゥーラ初の日本店となる。大手町のハインツ・ベックは残念ながら4月に休業したまま閉店となったが、再び日本におけるイタリアン・ファイン・ダイニング界に火が点くか?そしてもし実現したならば、初代シェフとなるのは当然紺藤敬彦が最有力だ。注目を持って噂の真偽を見守りたい。

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