ティラミス世界一を決めるティラミスW杯開催!!
イタリアにティラミスW杯が存在するのをご存知だろうか?ティラミス発祥の地トレヴィーゾで2017年に始まり、第4回大会となる今年は2020年10月30日、11月1日の両日にわたって開催される。主催はティラミス・アカデミーだ。
日本では一時期の爆発的ブームを経て、もはやイタリア的ドルチェのアイコン的存在となっているティラミスは、家庭によってもレストランによってもレシピや作り方は微妙に異なる。アマトリチャーナやトルテッリーニといった、厳密なレシピを追求する原理主義者が存在する料理と違い実にリベラルなドルチェなのだ。エスプレッソの代わりにコーヒーリキュールを使ったり、ラム、グラッパを香り付けに使うバージョンもある。マスカルポーネの代わりにフィラデルフィア・クリーム・チーズを使うパターンやホイップクリームのみを使うパターン、また卵黄を生で使う人もいれば、オワイトチョコレートを使う人もいる。ある意味リベラルで誰でもアレンジが可能なドルチェといってもいいだろう。
今年のティラミスW杯は200人の応募者が作ったティラミスを実に100人の実食審査員が試食して審査するのだが、応募資格の条件としては18才以上であることと、料理関係者の応募は認められていない。つまり純粋にアマチュア、主婦、料理愛好家、子供を対象としたティラミスの普及を目的とした大会なのだ。また「オリジナル」「クリエイティブ」の2カテゴリーがあり、「オリジナル」はトレヴィーゾのレストラン「ベッケリーエ」レシピに忠実であることが要求される。「ベッケリエ」について興味ある方はこちらの記事を参考にして欲しい。必ず使用しないといけないテーマ食材はサヴォイアルディ、マスカルポーネ、卵(卵黄は必ず使用、卵白は義務ではない)、コーヒー、カカオ、グラニュー糖。
一方「クリエイティブ」はマスカルポーネ、卵(卵黄は必ず使用、卵白は義務ではない)、コーヒー、カカオ二使用が義務。サヴォイアルディかパヴェジーニを使用、ブラウンシュガーあるいは甘味料使用可、そのほかに最大3つまでの食材を自由に使用することが認められている。例えばイチゴ、ラム、チョコチップ、などがあげられるか。
この2カテゴリーの応募者合計200人は10月30日に予選、11月1日決勝が行われる。また興味深いのは応募者と同時に実食審査員も現在募集中であること。なにせ200人分のティラミスを試食するのだから生半可は気持ちではつとまらないことは確かである。今年は残念ながら参加はかなわないが来年はぜひ審査員として参加してみたい。われこそは!と思う、応募に興味ある方はティラミスW杯の公式サイトより。
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