「パネットーネ・ソサエティ」誕生
イタリアのクリスマス菓子、パネットーネの日本での普及を促す任意団体「パネットーネ・ソサエティ」が11月1日に発足しました。 ミラノ発祥のパネットーネは、小麦粉と水で起こした発酵種を元に、バター、卵黄をこれでもかと大量に投入して、ドライフルーツを混ぜ込み、長時間発酵を経て出来上がる手間のかかるお菓子。20世紀前半にミラノの大手製菓メーカー2社が競うように大々的に売り出し、スーパーマーケットにも並ぶようになって、全国に広まりました。今では、クリスマスが近づくこの時期に、伝統的なミラノ式パネットーネと、ファンタジー溢れるオリジナル・パネットーネが街のいたるところに見られるようになり、また、才能ある菓子職人たちによるパネットーネ・コンテストがミラノを始め各地で開催されるようになったのです。 日本でもパネットーネは、少しずつその知名度を上げてきていますが、まだまだ知られていない存在。1つが大きい上に、なんだかパサパサしていて今ひとつ、というイメージも先行しているようです。でも、本当に美味しいパネットーネは、ある程度の大きさが必要で、そしてパサパサなんてしていません。本物のパネットーネの魅力についての語り部となる、それが「パネットーネ・ソサエティ」の設立目的なのです。
鈴木弥平シェフがパネットーネに使っている自家培養発酵種。
設立メンバーは、“美しいもの”“”美味しいもの“をテーマにさまざまなブランディング、PR、イベントプロデュースを手がける八木理江さん、イタリアのスローフード大学の一期生で、イタリアを始め日本の食材の発掘そしてプロモーションに活躍する柴田香織さん、そして、SAPORITAの共同主宰者である池田愛美の3名。コロナ禍に揺れる2020年、春より少しずつ準備を始め、ようやく発足にこぎつけました。とはいえ、人の集まるイベントが難しいこの時代、スタートアップイベントはややこぢんまりとした規模、すなわちオンラインセミナーから始めます。
鈴木弥平シェフ。イタリアのコンテストの入賞盾、賞状とともに。
11月28日(土)、おやつの時間15時より1時間、「パネットーネってなんですか?」というテーマで、セミナー講師はリストランテ「ピアット・スズキ」の鈴木弥平シェフ。参加者は「ピアット・スズキ」オリジナルのパネットーネを試食しながら、パネットーネを作り続けて26年の鈴木シェフから“パネットーネの真実”を学ぶという趣向です。 詳細については、「パネットーネ・ソサエティ」のHP、そして、セミナーへの申し込みはこちらへ。皆様のご参加、そしてご支援をお待ちしております。
セミナー参加者に届けられる試食用パネットーネ。直径17cm、約750g

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