Gambero Rosso 2021 国際版、日本の表彰レストランは?
本来ならば10月末にガンベロ・ロッソ Gambero Rossoが来日し、ワインガイド Vini d’Italiaの3つグラス「トレビッキエーリ」ワインの大試飲会を開催。同時に国際版における日本の優秀レストランを表彰するというのが例年の流れだった。しかし2020年はコロナの影響もありGambero Rossoのワールドツアーも中止。国際版の発表のみが2020年末に行われた。この国際版Gambero Rosso Internationalはイタリア国外における優秀イタリア料理店を表彰するというもの。2021年度版は世界各国から700件がリストアップされ、各部門3段階で評価されている。例えばリストランテ=ファイン・ダイニング部門なら3フォーク(フォルケッテ)が最高で、同じくトラットリアならば3エビ(ガンベリ)、ピッツェリアなら3スライス(スピッキ)、ワインバーなら3ボトル(ボッティリエ)という具合だ。 各部門の最高峰に選ばれたのはそれぞれリストランテ18、トラットリア13、ピッツェリア15、ワインバー19。日本から選ばれたのは以下の通り。リストランテ=3フォーク(トレ・フォルケッテ) 「イル・リストランテ ルカ・ファンティン Il Ristorante Luca Fantin」
トラットリア=3エビ(トレ・ガンベリ) 「イカロ Icaro」
ピッツェリア=3スライス(トレ・スピッキ) 「ナポリ・スタ・カ Napoli ‘sta ca」 「The Pizza Bar on 38th」
ワインバー=3ボトル(トレ・ボッティリエ) 表彰無し
ちなみに「ナポリ・スタ・カ Napoli ‘sta ca」は同時に世界最優秀ピッツェリアにも選ばれている。また、世界最優秀レストランは2019年に上海にオープン、2020年度ミシュランで1つ星を獲得した「ダ・ヴィットリオ Da Vittorio」。「イル・リストランテ ルカ・ファンティン」はすでに2020年度世界最優秀レストランに選ばれている。残念ながらかつて3フォークを獲得した「ハインツ・ベック Heinz Beck」は閉店するなど日本におけるイタリア料理のファイン・ダイニングはやや寂しい傾向にあるが、カルミネ・アマランテがシェフに就任した「アルマーニ Armani」についてもGambero Rossoは触れており、まだ評価はないものの来年以降に期待させる雰囲気を醸し出している。また、ワインバーも今年は3ボッティリエが無かったが、すでに2ボッティリエを獲得している「インプリチト Implicito」はその評価に値するのではないだろうか。同じく2ガンベリの「ダイ・パエザーニ Dai Paesani」も来年は3ガンベリに昇格するのを期待している。SAPORITAをもっと見る
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