50 TOP ITALY 2022 日本地区の投票開始
50 TOP ITALYと聞くとWorld 50 Best Restaurantと混同する人も多いかもしれない。これは2017年から続くピッツェリア・ランキング50 TOP PIZZAを主催するナポリのジャーナリスト・グループが運営するもうひとつの50ランキングだ。中心メンバーはナポリの新聞Il Mattinoのジャーナリスト、ルチアーノ・ピニャターロ Luciano Pignataro、バルバラ・グエラ Barbara Guerra、アルベルト・サペーレ Alberto Sapereの3人。World 50 Bestとの最大の違いはというと、当然のことながらイタリア人が主催しているのでイタリア国内外のイタリア料理店&ピッツェリアに絞ってTOP50を決めようという点だ。これは世界におけるイタリア料理の発展度とその現在到達点をあらためて俯瞰する、という大きな意義があるのではないだろうか。 その中の1カテゴリーである「I Migliori Ristoranti Italiani nel Mondo 世界最優秀イタリア料理店」ランキングにおける日本担当審査員に今回SAPORITAが選ばれた。最新の同ランキング2019年度版を見渡してみると、日本からは3位ハインツ・ベック Heinz Beck(閉店)、8位イル・リストランテ ルカ・ファンティン Il Ristorante Luca Fantinの2軒のみで日本人シェフはゼロ。審査員が変われば当然評価基準も変わるだろうし、ハインツ・ベックはすでに閉店しているので上位ランキングに変動があることはすでに想定済みだ。では今回ランクインしてきそうな日本人シェフがいるとすれば、果たしてそれは誰か? World 50 Bestにくらべると後発ということもあり、レギュレーションもきめ細やかさにはいまひとつ欠けることは否めない。例えばSAPORITAも過去に参加したWorld 50 Bestでは世界中から1000名を超える審査員が毎年投票しているが、昨年の50 TOP PIZZAでは海外部門の審査員(パネリスト)はわずかに14名で日本からは1名だけ。50 TOP PIZZAの昨年の結果を見てもわかるが、これでは当然票が偏るのはいたしかたないだろう。そこは今後版を重ねて50 TOP ITALYが発展してゆくことを期待したい。そうした偏向傾向が果たして今回いい方向に出るかどうか?2022年度版50 TOP ITALYは2021年9月に発表される予定だ。SAPORITAをもっと見る
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