2021年パネットーネの最前線を知る テイスティング会参加募集中
パネットーネをもっと日本で広めるために活動する「パネットーネ・ソサエティ」がその設立1周年を記念して、11月27日にリアルなパネットーネ・テイスティングを開催する。題して「パネットニアーモ2021Novembre」は、イタリアと日本のパネットーネ8種類(ミラノ・クラッシコ4、コンテンポラリー4)をドリンクペアリングでテイスティングするという趣向だ。このほど、その内容が発表された。イタリアからは日本未紹介のものや未輸入のもの、日本の作り手からは新作も登場する。午前11時30分〜と午後3時〜の2回に分けて行われ、テイスティングできるパネットーネはそれぞれ異なる予定だが、いずれの回もパネットーネの最前線を体感できる内容となっている。一度に食べ比べてみるとその違いがはっきりわかり、自分の好みも見えてくるはずだ。 11時30分〜 ●クラッシコ[ミラノスタイル オレンジピールとレーズン] 伊 フラッカーロ(ヴェネト州) 伊 ジャンフランコ・ニコリーニ(マルケ州「パスティッチェリア・ロマーナ」) 日 オステリア・デッロ・スクード(小池教之氏) 日 ランテルナマジカ(阿部之彦氏) ●コンテンポラリー 伊 ムッツィ(ウンブリア州)チョコ&洋梨 伊 オリヴィエリ1882(ヴェネト州)ホワイトチョコ&森のベリー 伊 ルカ・マンノーリ(トスカーナ州)カフェ・ミルクチョコ・ヘーゼルナッツ 日 フィオッキ(堀川亮氏)マロン 15時〜 ●クラッシコ[ミラノスタイル オレンジピールとレーズン] 伊 イジニオ・マッサーリ(ロンバルディア州「パスティッチェリア・ヴェネト」) 伊 ロベルト・カントラックア(マルケ州) 日 ピアットスズキ(鈴木弥平氏) 日 プリンチ(松田武司氏) ●コンテンポラリー 伊 バロッコ(ピエモンテ州)マロン 伊 オリヴィエリ1882(ヴェネト州)アプリコット&塩キャラメル 伊 ルカ・マンノーリ(トスカーナ州)カフェ・ミルクチョコ・ヘーゼルナッツ 日 マンダリンオリエンタル東京(中村友彦氏)マロン&カシス ・フラッカーロ 1932年ヴェネト州カステルフランコ・ヴェネトに創業。パン製造から始まったが、現在ではパネットーネとそのバリエーションを幅広く手がける。伝統的な製法を守りながらも環境へのゼロインパクト対策も積極的に取り組んでいる。 ・ジャンフランコ・ニコリーニ マルケ州アンコーナの南、ポルト・レカナーティで「パスティッチェリア・ロマーナ」を営む。若くして菓子職人の道に進み、ローマで研鑽、発酵菓子の面白さの虜となって40年。2021年パネットーネ・ワールドカップのファイナリスト。 ・オステリア・デッロ・スクード 今回、テイスティング会の会場ともなっている同店の小池教之さんは言わずと知れたイタリア地方料理の研究家。パスタ、パンはすでにマエストロの域に達しているが、このほどパネットーネにおいてもほぼ完成したという、初公開。 ・ランテルナマジカ 目黒の人気トラットリアのオーナーシェフ、阿部之彦さんはイタリア伝統菓子にも造詣が深く、中でもパネットーネは10年以上作り続けており、毎年11月下旬の発売を心待ちにするファンも多い。 ・ムッツィ 1795年、ウンブリア州ペルージャ郊外フォリーニョに創業したアンティカ・パスティッチェリア・ムッツィ。現在、イタリアでは中堅規模のパスティッチェリアとして知られている。今回は9月の伊勢丹新宿店のイタリア展でも好評を博した洋梨とチョコレートのパネットーネが味わえる。 ・オリヴィエリ1882 ヴェネト州ヴィチェンツァ県アルツィニャーノにおいて、ニコラ・オリヴィエリが営むパスティッチェリア。ニコラは海外での経験をもとにイタリア伝統の発酵菓子に新風をもたらしたことで知られ、ガンベロ・ロッソより「最優秀パネットーネ」の賞も受けている。イタリア展のオンラインショップでも即完売したという。今回はイタリア展とは異なるフレーバーを試食。 ・ルカ・マンノーリ トスカーナ州プラートでパスティッチェリアを営むルカ・マンノーリは、若い頃は音楽家を目指し、後に家業のパスティッチェリアを継いでからは音楽的なハーモニーを感じさせる菓子づくりを究め、1997年にリヨンのパティスリー・ワールドカップで優勝。イタリア菓子界でも数少ない国認定のマエストロ・アルティジャーノの一人。 ・フィオッキ 祖師ヶ谷大蔵のリストランテ「フィオッキ」オーナーシェフの堀川亮さんは自他共に認めるイタリア料理求道家。パネットーネ作りにも試行錯誤を重ね、独自のスタイルを築き上げた。今回のテイスティングでは新作のマロンを楽しませてくれる。 ・イジニオ・マッサーリ イタリア菓子職人界の巨匠として知らぬ者はいないカリスマ。特にパネットーネを始めとする発酵菓子では現代的なアプローチに最初に取り組んだ一人。伝統を守りながらもエレガントなテクスチャーと香りを持つクラッシコタイプは現代イタリアパネットーネの基準点とも言える。 ・ロベルト・カントラックア マルケ州マチェラータ県トレンティーノを本拠とするロベルト・カントラックアは、製菓デコレーションについての豪華本を手がけることからもわかるように繊細な手仕事で知られるパスティッチエレ。パネットーネも風味豊かかつデリケートなテクスチャーが印象的。イタリア菓子職人協会会員。 ・ピアットスズキ ミシュラン1つ星を維持し続ける鈴木弥平さんは、パネットーネ作りにおいても30年近くの経験を持つ日本を代表するマエストロの一人。2019年にはイタリアで5つのコンテストに出場、全てファイナリストに残るという快挙を成し遂げた。昨今イタリアで流行しているふんわり柔らかなパネットーネとはまた違った、内層にこだわった独自のスタイルを追求している。 ・プリンチ 2019年中目黒にオープンしたスターバックス®︎ リザーブロースタリー 東京内に登場したミラノの人気ベーカリー。「ヴィロン」のヘッドベイカーを務めた松田武司さんによるパネットーネは、ミラノ本店のレシピを元に起こした自家培養発酵種を使用。 ・バロッコ イタリアで最も売れているパネットーネ・ブランドであり、イタリア人で知らない人はいない。近年日本上陸を果たし、人気も急上昇中。今回のテイスティングでは一般販売ではほとんど出会うことがないプレミアムラインを味わうことができる。 ・マンダリンオリエンタル東京 ヘッドベイカーを務める中村友彦さんは「ジョエル・ロビュション」のベーカリーで13年もの経験を持つが、エグゼクティブシェフのダニエレ・カーソンさんの影響もあり、パネットーネ作りに開眼。季節ごとにフレーバーを変えるなど、一年中パネットーネを提供している。 申し込みは「パネットーネ・ソサエティ」へ。    

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