グラン・コンコルソ・デッラ・クチーナ2021結果発表
少々前の話になるが去る2021年11月25日、三田にある在日イタリア商工会議所にてイタリア料理コンクール「グラン・コンコルソ・デッラ・クチーナ Gran Concorso della Cucina」が行われた。第12回目となる今回のテーマはリゾ・ガッロ社のカルナローリ米を使った「秋を感じさせる米料理」。北イタリアを代表する食材とあって、今年の審査員シェフは昨年と同じエリオ・オルサーラ Elio Orsala(ロカンダ・デル・エリオ Locanda del Elio)、カルミネ・アマランテ Carmine Amarante(リストランテ アルマーニ Ristorante Armani)に加え、今年はヴェネト出身のステファノ・ファストロ Stefano Fastro(ダ・ステファノ Da Stefano)、ロンバルディア出身クリスティアーノ・ポッツィ Cristiano Pozzi(ホテル & リゾーツ 南房総)という北イタリア出身の2人のシェフがリゾットご意見番として参加。決勝に進んだ8名の料理人たちが作ったオリジナルの米料理を試食し、優勝者と各賞受賞者が決定したのだった。今回の優勝者は奈良県ボルゴ・コニシの山嵜正樹シェフの「栗とラルドと大和橘のリゾット」。食材を最小限に抑え、栗とラルド・ディ・コロンナータというトスカーナ・ガルファニャーナ地方を思わせる味に、古事記にも記述が見られるという日本最古の柑橘である大和橘で香り付け。カルミネ・アマランテは「今回のテーマである米料理という観点からは、最優秀リゾットだった」と述べ、エリオ・オルサーラは「とても素晴らしい。ただ日本人的にはいいかもしれないがイタリア人的にはもう少しアルデンテがよかった」とコメント。ちなみに他の各賞受賞受賞者と参加者一覧(敬称略)は以下の通り。参加した全員に拍手を送るとともに、来年もさらなるレベルアップした大会となり、日本のイタリア料理レベルの底上げに貢献してくれることを大いに期待したいと切に願う。 水谷結(ラ・ビスボッチャ 東京) 星野太斗(マリモ カフェ アンド ダイニング 山梨) 綾部友也(ワインメゾンロップ 東京) 廣瀬公彦(ピッツェリア ジターリア ダ フィリッポ 東京) 西谷栄人(リベロ 広島) 木村忠敬(アルヴェーロ 広島) 門平光政(トラットリア ディアボラ 埼玉)SAPORITAをもっと見る
購読すると最新の投稿がメールで送信されます。