Baton Suite 沖縄古宇利島のイタリアン OCTO







那覇空港から車に乗り込み、沖縄自動車道を北上すること約2時間。眺めの良い古宇利大橋を渡ると、やがて沖縄半島に隣接した古宇利島に着く。今回の沖縄の旅で古宇利島を訪れたのは2025年3月にOPENしたリゾートホテル「BATON SUITE(バトンスイート)古宇利島」に滞在することと、メインダイニングのイタリア料理「オクト」の料理を楽しみにしていたからだ。「BATON SUITE 沖縄古宇利島」は「ダイワロイネットホテルズ」初の全室スイートルーム&オーシャンビューのリゾートホテルであり、外国の高級レジデンスのような雰囲気。チェックイン後部屋に入ると、眼下には先ほど通った古宇利大橋とエメラルドブルーの沖縄の海の大パノラマが広がっていた。全35室あるゲストルームは67.4平米と2人でも十分にくつろげる広さが快適であり、ベッドルームの他に2リビングルームや海の見えるバスルーム、洗濯機や電子レンジもあるので長期滞在にも向いている。また屋外プールには沖縄の青い空が映え、小鳥の鳴き声しか聞こえない静寂さがなによりも気持ち良い。











さて夜の楽しみがメインダイニング「オクト OCTO」でのディナーだ。ここでは沖縄の食材を生かしたイタリア料理を中心に、時にはスペインや南仏、モロッコ、ギリシャ、トルコなど地中海全体を俯瞰した料理が楽しめる。厨房を預かるのは「CROSS WONDER DINNING」「MOSS CROSS TOKYO」などで活躍した福島信幸シェフ。オープンキッチンの中央では、福島シェフがスペインJosper社製チャコールグリルやピッツァ専用の石窯を駆使してライブ感あふれる料理を提供してくれる。「自家製フォカッチャとパーネカラザウ ゴルゴンゾーラディップ」から始まりカツオやゴーヤや海ブドウ、クスクスなどを使った「地中海仕立てOCTOサラダ」これは胡椒が効いたハーブドレッシングが暑い季節にいい。ダイニングルームからは古宇利ブルーの海が見え、ギリシャ辺りのタベルナで食事しているような感覚になる。
「屋我地の車エビとブロッコリーのアヒージョ」で気分はスペインに飛び「北海道産 生雲丹のトマトクリームスパゲッティ」はトマトのフレッシュな酸味とコクは白ワインによくあう。「名護産 スギ 黒トリュフとあさりのマニエール」スギとはリュウキュウカンパチとも呼ばれるスズキ科の大型魚でカジキに似た白身は脂がとても上質。これをあさり出汁とフェンネルを効かせたレモンバターソースでいただく。肉料理は「県産牛フィレ ジョスパーグリル ロッシーニスタイル」極上の牛フィレを炭火でグリルし、フォワグラと黒トリュフを使ったロッシーニ風で仕上げてある。フォワグラx牛フィレの濃厚な旨味がたまらない。締めは再びスペイン風で「島ダコのパエリア」で極太のタコの足が一本入っており、パプリカを効かせたガリシア風の味付け。気付けば窓の外には美しい夕闇が訪れており、沖縄の海を感じる料理で素晴らしいディナータイムが堪能できた。



翌朝、清々しい沖縄の朝の光を浴びながら再び「オクト」へ。朝食は「和朝食 ジャパニーズスピリット」と「洋朝食 琉球ウエスタン」の2種類だがこの朝は「和朝食」をチョイス。運ばれてきた松花堂はフーチャンプルー、胡瓜のおひたし しらすとトビッコ、博多明太子タラモサラダ、県産鶏卵トマトの茶碗蒸し、スギの幽庵焼き、島豆腐とにがなの白和え、県産茄子と生姜の煮浸し、アグー豚のしょうが焼き、しまにんじんの金平の9種類の豆皿で、これを一皿づつ味わっているとまもなく鉄板に乗った「県産ステーキ わさびシャリアピン」が運ばれてきた。那覇では夜の締めにステーキ、というのが定番だが「オクト」では朝ステーキ、これに炊きたてご飯と古宇利島のあおさ味噌汁、漬物とともにいただく。
沖縄ではゆったりと時間が流れる島時間、が旅人の心を和ませてくれるが「BATON SUITE 沖縄古宇利島」にもやはりゆったりとした島時間が流れている。古宇利ブルーに輝き海を眺めながら火がな一日プールでのんびり過ごし、日焼けの余韻を楽しみながら「オクト」で美味なる地中海料理を味わう。「BATON SUITE 沖縄古宇利島」では、そんなゆったりとした美食の滞在がよく似合う。
BATON SUITE 沖縄古宇利島
沖縄県国頭郡今帰仁村古宇利480-2
TEL:0980-56-5500
https://www.daiwaroynet.jp/batonsuite-kourijima
OCTO
沖縄県国頭郡今帰仁村古宇利480-3
BATON SUITE 沖縄古宇利島内レストラン棟
TEL:0980-56-5510
https://octo-okinawa.com/
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