2016年も続く、ストリートフードブーム
イタリアで“流行”と呼べるものなんて少し前まではほとんど存在しなかったと思う。しかし、ここ数年、明らかにブームと言える現象が続いている。パニーノやフリットに代表されるストリートフードの店やイベントが増殖しているのだ。
かつてはトラットリアやリストランテ… 続きを読む
イタリアで“流行”と呼べるものなんて少し前まではほとんど存在しなかったと思う。しかし、ここ数年、明らかにブームと言える現象が続いている。パニーノやフリットに代表されるストリートフードの店やイベントが増殖しているのだ。
かつてはトラットリアやリストランテ… 続きを読む
いまイタリアで巷を賑わしているのはストリートフード。これはパニーノやフリットなど、従来路上で食べられていた伝統的なスナックや軽食にスポットライトがあたり、脇役から主役へと昇華したムーブメントだ。フィ… 続きを読む
2008年末のリーマンショックがイタリアのレストラン業界に与えた影響は計り知れないものがあった。ユーロ導入後、好調な景気に支えられてイタリアのレストランの価格は気がつくといつの間にか倍近くまで上昇。それでも世界中から観光客が訪れるイタリア・ブームに後… 続きを読む
年末恒例の新版レストランガイドが出揃った。さまざまあるが、一番影響力があるのは(特にレストラン界に)、やはりミシュラン。そして、ガンベロ・ロッソ、毛色が異なるがオステリエ・ディタリアも、スローフード協会らしいセレクトなので目を通しておきたいレストラン… 続きを読む
今年もパネットーネの季節がやってきた。ジャーナリストのダヴィデ・パオリーニが先導する“一年中パネットーネ”(Panettone tutto l’anno)なるプロモーションのおかげで、この季節以外にもパネットーネを拝む機会は少しずつ増えてはいるが、それで… 続きを読む
パスタと並ぶ“国民食”ピッツァ。しかし、その存在は長いこと軽んじられてきた。美味しいピッツェリアといえば、“本場ナポリ式”かどうかが判断基準の一つであり、ピッツァはどちらかというと味よりも値段、安くてなんぼな代物であることが多く、なんとなくナポリ式な… 続きを読む
「料理王国2015年12月号」本日発売。巻頭独占インタビューは、ミシュラン3つ星、World’s 50 Best Restaurants世界第2位など数々のタイトルを持つ「オステリア・フランチェスカーナ」シェフ、マッシモ・ボットゥーラ。現代イタリア料理界で… 続きを読む
ここのところイタリアの市場の変容が目覚ましい。スペインでは数年前からバルセロナのサン・ジュゼップ、サンタ・カテリーナ両市場、マドリッドのサン・ミゲル市場に見られるように、それまでの生鮮食品を売る屋内市場が、食べて飲めて買える、フードコートへと変貌を遂… 続きを読む
東京で8人間に渡って勤めた雑誌編集者という立場を捨て、フィレンツェに渡ったのは1998年1月のこと。その直後に知り合ったのが「ガルガ」の料理人エリオ・コッツァであり、以来幾度となくエリオの手料理を食べ、「ガルガ」で貴重な時を過ごして来た。そしていつし… 続きを読む
昨年8月にこの世を去ったガンベロ・ロッソ初代編集長ステファノ・ボニッリと会った時、こんな話をしていたことがある。「2008年のリーマン・ショック以降、イタリアのレストラン界は未だに苦しんでいる。星付きレストランでいうなら20%が星を失ったか閉店した。… 続きを読む