シチリア料理の現在形2 スパゲッティ・アッラ・タラタタ by Ciccio Sultano@DUOMO
シチリアを代表する食材のひとつにマグロの卵巣を使ったマグロのカラスミ、ボッタルガがある。サルデーニャなどで主に作られるボラのボッタルガは熟成すると黄金色に輝きを放つが、マグロの場合どうしても色が鈍くなりがちで、卵巣自体の大きさもボラに比べると数倍なの… 続きを読む
シチリアを代表する食材のひとつにマグロの卵巣を使ったマグロのカラスミ、ボッタルガがある。サルデーニャなどで主に作られるボラのボッタルガは熟成すると黄金色に輝きを放つが、マグロの場合どうしても色が鈍くなりがちで、卵巣自体の大きさもボラに比べると数倍なの… 続きを読む
ガストロノミー大陸シチリアから、またしても美しい一冊が登場。GIUNTI刊「SICILIA continente gastronimico シチリア 美食の大陸」には現代シチリアを代表する34人のシェフがそのシグネチャー・ディシュと共に登場。それぞれが、自分… 続きを読む
イタリア北部、かつてゴート族やロンゴバルド族が侵攻した地域には馬肉食文化が残っているが、いずれも干し肉や煮込みなど。しかしシチリア東部のカターニアには馬肉をグリルして豪快に食べるという文化が残っている。その聖地ともいえるのがあまり治安はよろしくないと… 続きを読む
2月に続いてシチリア州都パレルモを訪れて市場や下町を周り、ストリートフードを食べ歩いたのでその考察。ヴッチリア、バッラロと並ぶパレルモ3大市場として名高いカポ市場を数年ぶりに訪れてみたが、ここでもストリートフード・ブームは顕著で多くの店がアランチーノ… 続きを読む
「苦い米 Riso Amaro」という1949年制作のイタリア映画を覚えている人はいるだろうか?これはシルヴァーナ・マンガノが米を収穫する季節労働者「モンダリーゾ Mondariso」として働くイタリア版女工哀史の悲しい話なのだが、その映画には日本のような… 続きを読む
もともとフィレンツェには悪漢的=ピカレスク的思考とも呼べる、やけに冷たくそっけないサービスのトラットリアが多く存在している。いまでは代替わりしてすっかり明るくなってしまったものの、昔の「ソスタンツァ」は超ベテラン・カメリエレたちが仕切る、それはそれは… 続きを読む
トラットリアとは本来街道筋にあり、旅人や馬を休ませるための食堂兼旅籠で、郷土料理を食べさせる店であった。そうした意味では1800年代に創業したパルマの「トラットリア・コリエリ Trattoria Corrieri」は真のトラットリアである。というのも、そ… 続きを読む
2017年12月26日、ヌオヴァ・クチーナ・イタリアーナの創設者であり現代イタリア料理の父、グアルティエロ・マルケージが87才で亡くなったことはまだ記憶に新しい。2017年9月発売の「グランデ・リチェッタリオ Il Grande Ricettario」はイ… 続きを読む
「オステリア」とは本来量り売りのワインが飲め、簡単なつまみもある居酒屋のこと。しかし最近ではワイン&チーズに凝ったスローフード系オステリアから、モダン・ビストロのようなオステリア、さらにはクリエイティヴ系リストランテまで幅広くオステリアと名乗っている… 続きを読む
初めて「アルディーナ Aldina」を訪れたのは「イタリアの市場を食べ歩く」の取材でイタリア中の市場を飛び回っていた2002年のこと。北イタリアにある屋内市場の中では最も美しい市場のひとつである、アルビネッリ市場正面にあることから、市場巡りの後に昼食を… 続きを読む