サルデーニャ!26ペコリーノの本質とは
サルデーニャでペコリーノチーズを食べずにすますことは、サルデーニャの本質を味わわないのと同じことだと思う。160万の人口に対し羊が360万、先史時代より羊飼いをなりわいとした人々の暮らしの礎はペコリーノチーズなのである。ペコリーノチーズにはさまざまな… 続きを読む
サルデーニャでペコリーノチーズを食べずにすますことは、サルデーニャの本質を味わわないのと同じことだと思う。160万の人口に対し羊が360万、先史時代より羊飼いをなりわいとした人々の暮らしの礎はペコリーノチーズなのである。ペコリーノチーズにはさまざまな… 続きを読む
イタリアでは、お菓子が美味しいのはシチリア、というイメージがある。リコッタクリームを詰めたカンノーリやマジパンと砂糖漬けの果物で飾ったカッサータがあり、ジェラートにおいては発祥の地でもある。しかし、サルデーニャも負けてはいない。否、家庭で作られる伝統… 続きを読む
五,六年前に比べると、カリアリの街中にレストランが増えたなと思う。レストランだけでなく、ちょっとしたモダンな雰囲気のカフェなんかも多い。クラシックなカフェならば、ラルゴ・カルロ・フェリーチェ通りの「カフェ・ズヴィッツェロ」が19世紀末風の雰囲気を今に… 続きを読む
「パスタなし、主役は魚」。こんな謳い文句に誘われて、街のはずれの産業道路沿いの食堂にやってきた。店の前に白黒ネコ。店から年配の女性が出てきて慣れた様子でネコにキャットフードをやる。魚料理の店に懐いているけれど、魚をもらっているわけではないらしい、など… 続きを読む
カリアリで庶民的な料理屋を探すなら、ローマ通りとラルゴ・カルロ・フェリーチェ通り、レジーナ・マルゲリータ通りに囲まれた一帯をぶらぶらするといい。ジェノヴァもそうだが、港に面した下町には料理屋が集まっているのだ。店の外に掛けられたメニュを見、表から中を… 続きを読む
サント・エフィジオの祭りを見た時、女性達の衣装の美しさ、特に装飾品の素晴らしさに目を奪われた。たくさんの金色のブローチが胸元に輝き、頭に被ったスカーフも金の鎖で留め、袖口には鈴のような形の飾りボタンが下がっていた。普通、そんなに付けたらけばけばしいだ… 続きを読む
サルデーニャの味、という名のここは、パーネ・カラサウ、フレグラ、ミルト酒にペコリーノチーズといったサルデーニャ名物を扱う店である。ところ狭しと並んだ商品をじっくり検分していると、「カラスミ、いかがですか」とカラスミの部分だけ日本語で勧めてくる人があっ… 続きを読む
カリアリに来るたびに我々が必ず訪れるのが、サン・ベネデット市場だ。1957年6月に完成した2階建てで総面積8千平米、イタリアで最大の一般向け市場である。ここの凄さは一階がすべて魚売り場であること。肉や野菜、チーズなどは二階に集められている。魚の種類は… 続きを読む
旅は終盤に近づいていた。サンタンティオコ島から195号線に乗り、サルデーニャの最南端をぐるりと回るようにカリアリ方面へ向かう。目指すはノーラ、サント・エフィジオの行進が行き着く聖地でもある。カリアリの東西の海岸沿いは海辺のリゾートとなっている。東はヴ… 続きを読む
マグロは、地中海に浮かぶサルデーニャとシチリアにとって重要な産物である。春先、スペインのジブラルタル海峡から地中海に入ってきたマグロの大群はいくつかの群れに分かれ、その一部が初夏にイタリア付近までやってくる。リグーリア海からコルシカ、そしてサルデーニ… 続きを読む