Carloni@Gaiole in Chianti
トスカーナワインリゾート巡業は三日目、キャンティ・クラシコ地区へと戻ってきた。取材先はBadia a Coltibuono。ここの代表を務めるエマヌエラはワインリゾートの提唱者だ。ひととおり撮影を終えて、さぁお楽しみの晩ご飯。昼にここのレストランは食べてしまったので、ドライバーのアレッサンドロにこの辺りで気楽に食べられるところを、とオーダー。常々、キャンティはオレのシマ、と言う彼の面目を立ててもらおうじゃないと任せた。 連れていかれた先は、ガイオーレの村からちょっとだけ脇道奥に入り込んだ、ぱっと見、普通の民家に見えるトラットリア。名物はビステッカだというので、セコンドは決まり、その前にトスカーナサラミ類の盛り合わせ&ブルスケッタやクロスティーニ、ペンネ・アラ・カレッティエラなどをそれぞれ食べる。どれも、飾らない正統トラットリアの世界。 ビステッカの焼き具合は、おすすめに従ってアル・サングエとメディア。「これで焼き加減違いも楽しめるよ」。好みの分かれるところだが、私にはやっぱりアル・サングエがビステッカらしいと思えた。ビステッカにも増して、日本からの取材陣に好評だったのが、ハウスワイン。量り売りで買うような、フレッシュな早飲みタイプで、「これは日本では飲めないよ!」とのこと。それはそうでしょう。日本まで旅したら別人になってしまう。下手したら酢。これはここで飲む、すると有り難みがアップするものです。mnm

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