Le Stelle Europee del Gusto@Spoleto

9/29〜10/1にかけてウンブリア州スポレートでLe Stelle Europee del Gustoすなわち「味のヨーロピアン・スター」(訳イマイチ)が行われた。これはイタリア全土20州のDOP(Denominazione Origine Protetta)、IGP(Indicazione Geografica Protetta)、STG(Specialita Tdadizionale Garantita)食品が一同に会し、ヨーロッパ・マーケットとの類似商品との差別化、区別化を明確にし国際的な競争力を高めるためのデモンストレーション。錚々たるスターシェフをゲストに招き、連日スペシャル・ランチ&ディナーが催されたのである。各シェフと各テーマ食材は以下の通り。

09/29 Alfonso Caputo(Taverna del Capitano/Marina del Cantone)Sapori dell’Irlanda
09/30 Claudio Sadler(Sadler/MILANO)Sapori della Gran Bretagna
10/01 Heinz Beck(La Pergola/ROMA)Sapori dell’Austria
Gianfranco Vissani(Vissani/BASCHI)

で、主催者からご招待いただきスポレートへ。Massimo Brunini、Guido Tampieri両農林食料資源省事務次官補らを招きInternational Academy本部があるVilla Redentaで開会した。庭園に設置されたブースでは州ごとにDOP、IGP、STG食品がずらり、とはいかないまでも数多く揃っておりなかなか見応え、食べごたえがあった。一番人気はスタッフの話術の妙もありシチリア州。それもそのはず、Pane di Castelvetrano、Suino di Nebrodi、Formaggio Ragusano、Formaggio di Vastessada、Formaggio di Capra Girgentanaなどシチリアに興味がある人ならば興奮ものの珍品、奇品が勢揃い、しかもどれもフリーテイスティングなのだからたまらない。アグリジェント山羊のチーズは初体験。

この夜はVilla Dragoniにてクラウディオ・サドレルのディナー、テーマはイギリス食品。まずは本日のお題であるスティルトンとランカシャーチーズをつまみつつナスのフリット。ここまではほぼストゥッツィッキーニ状態で以下が本番。プリモはジャガイモのプレとスティルトンを使ったラヴィオリ。スティルトンはゴルゴンゾーラに代わりに。セコンドはポルチーニを詰めたホロホロ鶏、ランカシャーチーズを使ったポレンタ添え。ともに精密にして完成された料理。最後はスポレートのドルチェ、クレッションダ。挨拶に出て来たサドレルが我々のほうを見ながら「本日は日本のお客様もいらしているので・・・」と発言。知らない一般客のためにオーガナイザーであるジェリーが「このサドレル氏はミラノの2つ星シェフで日本にもレストランがある国際的に有名なシェフなのです」と説明。このディナーはプレスのみでなく、一般客も60ユーロで参加できるのでそういうことを知らない人も多いのである。明日のHeinz Beck、そして大トリのVissaniに参加できないのが残念。明日の昼はトスカーナに行かなければいけないのである。

Le Stelle Europee del Gustoの公式サイトは

http://www.stelledelgusto.it

MASA