Gualtiero Marchesi & Pierre Troisgros
1月28日から1月31日までミラノで行われたIdentita Goloseにプレス参加して来た。その詳細はどこかに書くことになると思うので、ここでは少しだけ。大会第3日目のハイライトはピエール&ミッシェル・トロワグロのトークが終わった後に特別ゲスト、グアルティエロ・マルケージが登場したことである 。 21世紀の現在、アルタ・リストラツィオーネ、つまりハイレベルのイタリア料理を目指す者にとってマルケージは父であり、ミッシェル・トロワグロはその兄、つまり叔父である。反抗期の男は父親の存在を否定することでそのアイデンティティを確立しはじめ、やがて成人を過ぎる頃、父が歩んで来た道の長さに初めて気付く。マルケージを否定することはたやすいが、そうした自分があと10年、20年経った時、どうしているのか、時に想像、反芻してみるのは成人をとうに過ぎた男にとってはよいことかもしれない。 偉大なる先人に会場から万来の拍手。温故知新の精神は日本だろうがイタリアだろうが唯一無二の真実である。MASA  

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