オーストリア・デビュー CarpeDiem, 金の鹿,黒駱駝亭

去る13日〜20日、「仮面舞踏会を取材せよ」とのミッションを受け、ザルツブルグ&ウィーンツアーに参加。フリウリに隣接するというのに、まともにオーストリアへしかも首都を訪れるなんていうのは初めて。かつて電車の旅で国境越えてタッチして引き返したのを勘定しなければ、これが事実上のオーストリア・デビュー。

ザルツではレッドブルVS浦和レッズVSバイエルン・ミュンヘンなどというお楽しみ巴戦もあったけれど、メインはやっぱりゆでソーセージでしょう。しかし、プレスツアーゆえそんな単独行動は許されず、今日は最先端レストラン、明日はお流行りスポットといった具合でなかなか庶民の味にはありつけず。ありがたいことではあるけれど、屋台スナックが食べたい...

小さな観光街ザルツはモーツァルトグッズ満載の街。でなければ、妙な味のするスポーツドリンク、レッドブルと、このレッドブルが経営するこじゃれ系スポット。そのうちの一つが「CarpeDiem」というバーレストラン。スパークリングワインzektとレッドブルが販売するcombu-chaという赤い昆布茶(!)のカクテルが食前酒で出てきたり、タルタルステーキをアイスのコーンに載せたり、ちょっとアドベンチャーな雰囲気を醸すところが売り。ドルチェは伝統的なチーズ団子をちょいとグラスにひっかけて。

最新傾向店の翌日は、創業以来数百年という「金の鹿」なる老舗へ。給仕のお姉さんがチロル風民族衣装で登場するようなところ。お決まりメニューは、ちょっと泡立てたクリームスープ・かぼちゃの種入り→牛肉の煮込み→パラチンケ。このクレープは、トリエステとかフリウリにもある、この辺り一帯の伝統料理。懐かしいおやつクレープであった。

ザルツからウィーンへ向かう列車のなかでいただいた、ウィンナ・シュニッツェル。あのラデツキー将軍がミラノより持ち帰ったという名品の初お目見え。たかが食堂車とは侮れない美味しさだった。でも、バターがやや重くて半分で降参。それにしても、イタリアの食堂車ももっと伝統料理を出すべきだと思う。昔はあったのに...

シュニッツェル第二弾。一応、プロのフォトグラファーに撮ってもらったもの。仕事以外だとこんなに気を抜く、の一例。ね?M丸。

今回のウィーンで一番気に入ったお店が1618年創業の老舗「黒らくだ亭」。手前にバールコーナー、奥がレストランで、バールには何時間でもいたくなるほど良い意味で緩い空気が流れている。レストランでいただいたのは、すりたてわさびが超効いていたプロシュート・コットと牛肉のボッリートであるターフェルシュピッツ。

でも、やっぱりバールでパニーノが一番好きかも。mnm