ドイツ人によるドイツ人の
ミュンヘン滞在二日目。土曜日なので店じまいは早く、一人旅の人間としては明日日曜日の食料確保も視野に入れて動かなければいけない。こんな旅は久しぶり、下手すれば学生時代以来かも。 水はホテル近所の無愛想だけれど安い店で仕入れ、でも、ワインは妥協できないから、とりあえずダルマイヤーへ。なんだか毎日通っている気がする。それほど品揃えは豊富じゃないけれど、日本で言うならば●ノ国屋か●治屋並みのある意味”ツボをおさえた”ラインナップなので迷わずに済むのがポイント。本当は地元エノテカに行ってみたいけれど、滞在二日目でそうそう見つけられるはずもなく...。 知人の知人をたどって、今、ミュンヘンで最も若いアーティストやゲイのかたがたに人気のあるという地区(名前失念。Gartner Platz界隈)で和食屋を営む人を訪ねる。天ぷらと白アスパラのおひたしをつまみつつ、昨今のドイツ話を聞いたところ、ちょっと前まではバカンスといえば海外やイタリアに出かけたけれど、ユーロインフレに便乗した異常なまでの物価高のイタリアはすでに面白みを欠き、よほどの目的がない限りはドイツ国内で楽しむ人が増えているという。ドイツ人にとっては、ディスカバー・ジャーマンな時代なのかもしれない。 こんなキッチュなポットが百貨店のウインドウを飾るミュンヘンの、田舎なんだか変身しつつあるのかわからない微妙なところ、私は好きです。さて、次のフランクフルトでは何が待ち受けているのか。mnm

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