SUD@Firenze
先週に引き続き、(元)曽根ギャルソンことJ太氏、「もうトスカーナ・トラディショナルはお腹いっぱい」と言うので、しかしcreativa系では見るべきものが皆無なコンサバ・フィレンツェでの逃げ道を、ということでセレクトしたのが、昨年春オープンのSUD。 その名のとおり、プーリア、バジリカータ、カンパーニア、シチリアなど南部をテーマに、「イタリア人が南イタリア料理をイメージするとこうなる」数々を取り揃えたお店。昨夏行ったときには前菜、プリモ、セコンドのカテゴライズではなく、冷たい、温かい、ヴェジタリアンと分けていたメニューが、前菜に始まる常套手法に立返っているのを見て、あぁやっぱり...と一人嘆息&合点。 J太氏のかつての職場、Ristorante Alle Murateと系列同じくする店だけあって、インテリア・コンセプトはわかりやすく、「南っぽいカジュアルな雰囲気、でも、モダンでこじゃれた気分も忘れない(但し、フィレンツェ的に。ここが肝心)」。プーリアから運ばれてくる塩のきいたパンと、半リットル5ユーロの南のワインで気分はすっかり南イタリア? バジリカータのドライなモスカート(白)は郷愁を誘う珍味。 ラザーニャが少々黒こげでも(なかにゆで卵が仕込んであるのが南感を控えめに表現)、特盛りのヴェジタリアン・ピアットも(称してtapasud。名前はかわいい)、隣接する系列店から社内出前で現れるピッツァ・マリナーラも、5人で飲食して100ユーロというお値段の前には「言うことなし」。あ、不味いというわけではないですよ、特にピッツァはかなり美味しいです。mnm

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