Michel Mras, Paris経由Firenzeへの帰還

ラギオールの三ツ星、ミシェル・ブラスとの邂逅が無事に終わり、帰途についた21日の午後。クレモン・フェランのカテドラル脇にあるアルザス風カフェ・レストラン「メートル・カンター」でシーザーサラダ。空港で車を返し、搭乗手続きを済ませて待合室でパリ行きのフライトを待つものの、例によってじわじわと搭乗準備が遅れ、なーんか嫌な予感が漂い始める。あらためて手元のチケットを見るとシャルル・ド・ゴールでのトランジットは45分しかない。いくら同じターミナル2Dとはいうものの、ちとまずい。結局15分ほど遅れてクレモン・フェランを出発。

途中、機長は飛ばしてくれて結局5分遅れぐらいにまとめたもののCDGは広い。空港内を走るとロクなことがないことは去年のフランフクルトでよーく身に染みて分かったので決して焦らず、でも急いで乗り換え口に向かうが、金探はまた長蛇の列。時間がないので先に通して、と空港職員に頼んでもなんだかのれんに腕押しでまったくらちがあかない。動作のスローモーなイタリア老人軍団をかきわけてようやくキンタンを通過、ゲートD77に急ぐが案の定すでにゲートはクローズ。普段遅れるくせにこういう時に限って時間通りに飛び立つ、という不運も重なり、次のピサ行きも満員のため今夜は●年ぶりのパリ泊が決定。翌朝7時20分発のフィレンツェ行きに振り替えてもらう。

それでも最近、態度の良さにちょっと感心しているエアフラ職員は「ごめんなさいね、ディレイは私たちの責任です」ときちんとあやまり、空港ホテルHotel Ibisのヴァウチャーをくれた。VALに乗り換えてターミナル3にあるホテルにつくと、またしてもチェックインはてきぱき、朝食、夕食ともにただのヴァウチャーをもらい、荷物は預けてしまったので着替えはおろか、洗面道具も何もない着た切り雀状態だったが、エレベーター脇に歯磨きセットの自動販売機発見!!3ユーロ、即買い。成田のANAホテルなら着替えでもお泊まりセットでもなんでもフロント脇にあるam pmで揃うとこだが、ヨーロッパではそう簡単にことは運ばないのである。量だけはやけに多い定食をさくっと食べて、ロビーのコンビニもどきでボルドーの1/2を買い、オランダvsロシア戦見ながら寝酒。翌朝は5時起き、前日と同じ服を着て6時にはすでに搭乗口に着き、町全体がまだ惰眠をむさぼっている日曜日、朝9時過ぎのフィレンツェに帰ってくる。長ーい長ーい移動日。MASA