5 e Cinque@Firenze

4 LeoniやIl Magazzino、それになんてことはないのにいつも夕方は人だかりしているバールがあるPiazza della Passera。そこに最近また新たに二つの店がオープン。一つはジェラテリア(フルーツ系フレーバーが美味しい)で、もう一つがこのチンクエ・エ・チンクエ。こてこての昔ながらインテリアのお店が多いこの街でも、最近はもっとライトで明るい雰囲気のカフェ風の店が少しずつ増えていて、ここもそんな一軒。オーナー夫妻はVia Maggio、通称骨董通りでアンティーク店を営み、料理好きの奥さんの趣味が高じて始めたという、ビオ素材にこだわったパニーノと軽食の店です。

カフェごはんというと、なんだかピントの定まらない味をイメージしてしまいますが、ここの名物であるフォカッチャ・コン・フォルマッジョはそんなやわなものではありません。こだわりの粉と試食を繰り返して見つけ出したチーズが織りなす豊かな味と香りは、惰眠を貪っていた味覚中枢を激しく揺り動かし、まさにやめられないとまらない、です。...古くてすみません。

オープンして3ヶ月、この間に感じたのは、イタリア人はビオにあまり関心がないということだそうで。関心がないというか、ビオ=健康オタク、はっきり言って美味しくないんじゃない?的な思い込みが強いのだとか。それって、ワインの影響も少なくないかもしれませんね。ビオを唱うワインに美味しくないものが多くて、ネガティブキャンペーンにつながってしまっているのです。かく言う我々も、生産者直売イベントなんかでお目にかかるビオ・ワインにはまず手を出しません...mnm