イタリアの老舗料理店

「古い店にはワケがある」を唯一無二のキーワードに、創業数十年、数百年の老舗料理店を旅して回った食の記録。ミラノ、トリエステ、ヴェローナ、ヴェネツィア、ボローニャ、モデナ、フィレンツェ、ローマなどなど。キラ星のごとく並ぶ名店の、古くさく骨太な伝統料理との邂逅、時代を超えた料理人との対話、貴重な料理写真を満載しビジュアル料理ノン・フィクション。Amazon.co.jpのレビューはこちらです。

第一章 ミラノ周辺
トラットリア・マスエッリ・サン・マルコ(ミラノ・創業1921年)
ピエモンテとミラノの伝統を併せ持つハイブリッド店

アンティカ・トラットリア・デッラ・ペーサ(ミラノ・創業1880年)
かつてはミラノの文人墨客が集った料理店

サヴィーニ(ミラノ・創業1867年)
ガッレリア誕生とともに生まれたミラノ近代史の生き証人

デル・カンビオ(トリノ・創業1775年)
宰相カブールが足しげく通った統一イタリア発祥の地

ゼッフィリーノ(ジェノヴァ・創業1939年)
ジェノヴァ料理を世界に広めた法王のペスト・メーカー

第二章 ヴェネツィア周辺
カンティーナ・ド・モーリ(ヴェネツィア・創業1467年)
寡黙で静謐、ヴェネツィア最古の立ち飲み居酒屋

トラットリア・カ・ドーロ”アッラ・ヴェドヴァ”(ヴェネツィア・創業1890年)
「寡婦」が守る店に残る伝統のオンブラとチケーティ

アンティカ・トラットリア・ポステ・ヴェーチェ(ヴェネツィア・創業1500年)
創業500年余、著名な画家たちが集った元郵便局

グラッペリア・ナルディーニ(バッサーノ・デル・グラッパ・創業1779年)
木造の橋のたもとに立つイタリア最古のグラッパ酒場

アンティコ・リストランテ・ベッケリーエ(トレヴィーゾ・創業1875年)
ティラミスが生まれた「肉屋街の食堂」

アンティカ・トラットリア・スーバン(トリエステ・創業1865年)
国境の町のミッテル・エウロペア料理

第三章 北中部イタリア
アンティカ・ボッテガ・デル・ヴィーノ(ヴェローナ・創業1890年)
アマローネの芳香漂う、ビーダーマイヤー調瞑想空間

オステリア・ルッビアーラ(モデナ・創業1862年)
5代続くアチェート・バルサミコ農家の食卓

ダ・アメリーゴ(ボローニャ・創業1934年)
ボローニャの山あいに佇むトリュフの名店

サルサメンテリア・ストカ・バラッカ(ブッセート・創業1873年)

第四章 フィレンツェ&ローマ
トラットリア・ソスタンツァ(フィレンツェ・創業1869年)
職人街に佇む「本質」という名の食堂

トラットリア・アルマンド(フィレンツェ・創業1957年)
テアトロ関係者が足しげく訪れるカレティエラの名店

ダ・ブルデ(フィレンツェ・創業1901年)
ピストイア街道に立つ伝説の質実剛健トラットリア

ケッキーノ(ローマ・創業1887年)
洞窟を利用して作られた内臓料理の元祖

ソラ・レッラ(ローマ・創業1943年)
映画の都に生きた永遠のローマのノンナ