フィレンツェ美食散歩17 サンタンブロージョ市場

旧市街の東の端のこの市場、中央市場に比べると平屋で面積も小さいが、並ぶ品物のクォリティは高いし、活気もある。規模が小さい分、ぎゅぎゅっと圧縮してレベルが上がるのか。屋内には肉屋を中心にパン屋や食料品店、屋外に青果の露店。衣料品や雑貨もある。

まず見るべきは肉屋。ガラスケースには後は焼くだけ揚げるだけのインヴォルティーニ(チーズなどを芯にして巻いたもの)やハンブルゲル(ハンバーグ)といった半完成品が並んでいるのだが、これがまたどの店のものも競い合うように凝っていて、見た目も華やか。どんな味がするのかとつい買ってみたくなる。

屋外では、野菜の露店に紛れてムジェッロ谷からの生ハム&ポルケッタの屋台や、南イタリアからのモッツァレッラの屋台も出ている。産直ならではの新鮮で安い食材が手に入るのも、わざわざ足をのばす理由である。屋内で大勢を占めるのが肉屋。ガラスケースに並ぶ美しい調味済み肉の群れを目の保養に。青果は正面に設けられた軒下に並ぶ。

Piazza L.Ghiberti 7:00〜14:00

ダ・ロッコ Da Rocco

サンタンブロージョ市場に行く最大の目的が、「ダ・ロッコ」。パスタは茹で置きだから注文すると即出てくるし、ワインは大瓶でどんと供される庶民の食堂。だが、手間ひまかけたローストビーフやフランチェジーナ(ゆでた牛肉をたまねぎで煮込む)は熟練の味。威勢のいいロッコおじさんにおだてられ、ついつい食べ過ぎてしまうのが唯一の問題。

Mercato S.Ambrogio
(電話ナシ)
12:00~14:00 日曜