イタリア菓子伝02 オッフェッレ・ディ・パローナ
うっすらきつね色をした、木の葉の形の薄焼きビスコッティ、オッフェッレ・ディ・パローナ。なんの飾りもない素朴な姿は、修道院に伝わる菓子なのかと思わせる。箱だって、デザインはなんだか古めかしく、鐘楼のようなものが描かれていて宗教っぽい感じがしなくもない。… 続きを読む
うっすらきつね色をした、木の葉の形の薄焼きビスコッティ、オッフェッレ・ディ・パローナ。なんの飾りもない素朴な姿は、修道院に伝わる菓子なのかと思わせる。箱だって、デザインはなんだか古めかしく、鐘楼のようなものが描かれていて宗教っぽい感じがしなくもない。… 続きを読む
初めてこのパンを食べたのは春だったか秋だったか。全く記憶がないが、ほのかな甘さとローズマリーの香りははっきりと覚えている。それまでローズマリーといえば料理に使うもので、甘いものに合わせることを知らなかったからびっくりしたのだ。その後、カスタニャッチョ… 続きを読む
5月のフィレンツェ。ミケランジェロ広場のすぐ傍にあるローズ・ガーデンは多くの観光客で賑わうが、広場を挟んで反対側にもう一つ見頃を迎える庭園がある。1954年に設立されたイリス(アヤメ)・ガーデンだ。4月の終わりから1ヶ月間無料で一般公開しているこの庭… 続きを読む
フィレンツェの隣町、プラートに創業して今年で160周年を迎えた老舗菓子店「Antonio Mattei」のミュージアムショップがフィレンツェ旧市街にオープンした。3月からたっぷり2ヶ月の準備期間を費やしたそこは、こぢんまりとしたスペースで、手前がショッ… 続きを読む
2018年5月12日よりミラノにて開催される「サンペレグリノ・ヤングシェフ」前夜祭。会場となったのはカルロ・クラッコがシェフをつとめることで話題のテーマレストラン「ガレージ・イタリア」。オープニング・セレモニーも兼ねたカクテル・パーティ会場にはミシュ… 続きを読む
ラーガネは現存する最古のパスタのひとつである。その原型は非常に古く、古代ギリシャ時代にはすでに存在してたといわれる。古代ギリシャ語で「ラガノン」とは「ひも、あるいは帯状のもの」で、おそらくはスープの中でこのひも状のパスタを茹でるか、もしくは揚げて食べ… 続きを読む
ヴィンチズグラッシ Vincisgrassi(またはVincesgrassi)というあまりイタリア語っぽくない名前のパスタは、マルケ地方を代表する郷土料理である。正確にいえばマチェラータ、アンコーナ、ペーサロおよびマチェラータに接するウンブリア州の一部… 続きを読む
昨年11月に発表された2018年度版ミシュラン・イタリアは話題豊富、近年になく動きのある内容だった。まずいい面から言うならば、9件目となる新しい3つ星レストランが誕生したことだ。ここ数年でいうとエスポワールという将来の3つ星を約束されたヴェローナの「… 続きを読む
2017年12月26日、ヌオヴァ・クチーナ・イタリアーナの創設者であり現代イタリア料理の父、グアルティエロ・マルケージが87才で亡くなったことはまだ記憶に新しい。1985年ミラノの「ボンヴェジン・デ・ラ・リーヴァ」でイタリア史上初めて3つ星を獲得した… 続きを読む
毎年恒例、フィレンツェでこの時期に開催される食の見本市「TASTE=テイスト」が2018年3月10〜12日にかけて行われた。会場は例年通りカッシーネ公園近くにあるスタツィオーネ・レオポルダで運営はピッティ・イマジネ。早いもので今年で13回になるTAS… 続きを読む