2022年からEU入国にはETIAS エティアス義務化が正式決定
まだしばらく日本からイタリアはじめEU圏内への渡航は不自由な状態が続くことが予想されるが、2022年からEU諸国へ入国する際には「事前渡航認証システム」ETIAS(エティアス)申請が必須となることをご存知だろうか? ETIAS(エティアス)とは「European Travel Information and Authorisation System=欧州渡航情報認証制度」の略で、一般的なEU諸国への旅行であれば簡単な手続きだけでビザが不要になり、渡航者にとっては便利なシステムだ。既にアメリカで導入されているESTA(エスタ)と同じ仕組みが、いよいよヨーロッパでも本格的に導入されることになったわけだ。 ETIAS(エティアス)申請はEU諸国(ETIAS加盟国)への入国を希望する海外からの渡航者に対し、保安上の観点から渡航希望者が安全かつ入国に相応しい人物であるかどうかが審査されることになる。つまり2022年からはEU諸国へ入国する前に、姓名や国籍といった基本的な情報に加えて犯罪歴や戦争地域などへの渡航歴などの情報も審査規定に含まれることになるのだ。例えばイタリア在住者ならば必須の滞在許可証=Permesso di Soggiornoなど、EU諸国への入国に必要なビザを保有していない渡航者は事前にETIAS(エティアス)による電子認証申請が必須となり、その情報は欧州警察機構(ユーロポール)などによって厳格に照合され、慎重な審査が行われる。 入国に際し、ETIAS(エティアス)が必須となるのは日本を含む59ケ国の18歳以上の渡航者で、対象となるのは以下の26ケ国だ。ちなみにアイルランドとイギリスはシェンゲン協定の国境検査撤廃の適用対象から除外されているため対象外となっている。 アイスランド、イタリア、エストニア、オーストリア、オランダ、ギリシャ、スイス、スウェーデン、スペイン、スロバキア、スロベニア、チェコ、デンマーク、ドイツ、ノルウェー、ハンガリー、フィンランド、フランス、ベルギー、ポーランド、ポルトガル、マルタ、ラトビア、リトアニア、ルクセンブルク、リヒテンシュタイン ETIAS(エティアス)はビザを取得することなくヨーロッパの対象国に渡航できる認証制度であり、利用目的は一般的な観光か短期ビジネス、または対象国での乗り換えに限定される。航空機、船舶、陸路などで搭乗・移動する前にETIAS(エティアス)申請の有効性が確認されるため、ETIAS(エティアス)申請が承認されていない場合、旅行者は飛行機、船舶、バスなどに搭乗することができなくなるので注意が必要だ。ETIAS(エティアス)導入後はサンマリノ、モナコ、バチカン、アンドラへ入国する際もETIAS(エティアス)が必要となり、いずれの国も入国の際はETIAS(エティアス)対象国からの渡航に限定される。また、第三国へ向かうために下記26か国にてトランジット(乗り継ぎ)する場合においてもETIAS(エティアス)申請が必要となるので、今後トランジットを含めてEU圏内へ移動する際はまずETIAS(エティアス)申請、という新しい習慣を早めに身につけておきたい。ETIAS(エティアス)申請に関する詳細はこちらから。 https://www.etias.co.jp/SAPORITAをもっと見る
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