ローマ名物揚げバッカラ「ダル・フィレッターロ」
生粋のローマ人なら知らない人はいないのが、ダル・フィレッターロのバッカラのフリット。こんがり黄金色に揚がったそれを紙に包んでもらい、熱々を頬張りながら店を出て、夜のカンポ・デイ・フィオーリ界隈をそぞろ歩く。それが彼らのささやかな、そして欠くべからざる… 続きを読む
生粋のローマ人なら知らない人はいないのが、ダル・フィレッターロのバッカラのフリット。こんがり黄金色に揚がったそれを紙に包んでもらい、熱々を頬張りながら店を出て、夜のカンポ・デイ・フィオーリ界隈をそぞろ歩く。それが彼らのささやかな、そして欠くべからざる… 続きを読む
ここ数年ローマのファイン・ダイニングが活発である。それまではモード都市ミラノに押され、伝統料理は相変わらず強いものの新しい話題に乏しかったのも事実。中でも注目なのが「マルザパーネ」のスペイン人女性シェフ、アルバ・エステベ・ルイスだ。
「マルザパーネ」は… 続きを読む
イタリアはヨーロッパで最も多くDOP、IGT、STGというEU認定の原産地保証食品を有する国である。おそらくは最も有名なプロシュット・ディ・パルマ、パルミジャーノ・レッジャーノを筆頭に、2018年2月現在で合計296。これに続くのがフランス、スペイン… 続きを読む
2015年のミラノ万博を機に、ミラノのガリバルディ地区再開発は一気に進んだ。どこかNTTドコモ代々木ビルを思わせるようなユニクレディト銀行ビルや、ミラノ中央駅前で異彩を放つロンバルディア州ビル、2015年度世界最高の高層ビルに選ばれた緑に覆われたタワ… 続きを読む
イタリア中部に位置するトスカーナ州は緩やかな丘が延々と続き、糸杉とオリーブ、そしてブドウ畑に囲まれた緑豊かな土地だ。それはウフィッツィ美術館に飾られたダ・ヴィンチの名作「受胎告知」に描かれた中世の風景と今も全く変わっていない。高速道路A1号線、通称「… 続きを読む
「フィレンツェでいま新しくて注目のレストランは?」と聞かれることがよくあるが、最近では「エッセンツィアーレ」と答えることにしている。「エッセンツィアーレ」とはイタリア語で本質=エッセンスという意味。2016年9月に4人の協同経営者がその店名に思いを込… 続きを読む
東京の代官山店を唯一の失敗例として、イタリアはじめアメリカでも大成功しているEATYALYは各店舗に個性あふれるメインダイニングがあることも魅力のひとつである。ローマは3つ星シェフ、ニコ・ロミートの「SPAZIO」、フィレンツェは気鋭の若手料理人エン… 続きを読む
ロンバルディア州のイセオ湖畔に面したフランチャコルタでは、DOCGスパークリングワイン「フランチャコルタ」が作られている。よくシャンパーニュと比較されることが多いが、ヨーロッパで地名を冠したメトド・クラッシコのスパークリングワインはシャンパーニュの他… 続きを読む
ここ数年、イタリアでよく耳にするのが「クアットロ・マーニ」というイベント。これは4 mani = 4つの手、という意味でシェフ2人による競作を意味する。英語でも近年では4 handsと呼ばれているのでごくごく一般的な表現になりつつあるが、日本語でなんというか… 続きを読む
「サンペレグリノ・ヤングシェフ」ファイナルを飾るガラ・ディナーは直前まで秘密のままだったが、スペシャルゲストとしてマッシモ・ボットゥーラが壇上に登場。実は昼間にボットゥーラの秘書、アレッサンドロ・ラガナと会場で会っており、ボットゥーラの来場はほぼ予想… 続きを読む