シチリア美食の王国へ 22 カフェ・シチリア@ノート
2002年世界遺産認定、しかしノートの大聖堂は覆われたまま
17世紀末の地震で倒壊し、その後蘇った東南シチリアの街は当時のヨーロッパ世界、特にフランスとスペインで大流行していたバロック建築を取り入れ、独特の容貌を備えるようになった。絢爛、華麗な教会のフ… 続きを読む
2002年世界遺産認定、しかしノートの大聖堂は覆われたまま
17世紀末の地震で倒壊し、その後蘇った東南シチリアの街は当時のヨーロッパ世界、特にフランスとスペインで大流行していたバロック建築を取り入れ、独特の容貌を備えるようになった。絢爛、華麗な教会のフ… 続きを読む
ミステリアスなラグーサ・イブラのクチーナ・クレアティーヴァ
1693年、カターニアからシラクーサ、ラグーサの一帯を地震が襲い、ほとんどの街が崩壊した。失われた街はさまざまな形で再び街として生まれ変わり、それが今に続いている。たとえば、カターニアはもとの… 続きを読む
山猫とは無関係?ドンナフガータ城を訪ねて
「グルフィ」のマッシモとは、1999年に雑誌の取材で、モディカのリストランテ「ファットリア・デッレ・トーリ」を訪れたときに知り合った。当時、彼はこのレストランの共同経営者で、ワインとサービスを担当していた。現在… 続きを読む
キアラモンテ・グルフィを含む一帯は伝統的にオリーブの産地でもある。シチリアは各地でオリーブオイルをつくっているが、DOP(Denominazione Origine Protetta原産地呼称保護指定)オリーブオイルは六つ、西のヴァッリ・トラパネージ、東… 続きを読む
各街停車の旅、バロックの地方都市めぐり
シチリア東南部には回らなければならない街がぎゅっと詰まっている。地図の上でいうならばラグーサ県とシラクーサ県にまたがり、ラグーサ、モディカ、ノートのバロック都市、古代ギリシャの街シラクーサは、駆け足の旅でもぜひ訪… 続きを読む
シチリアでもっとも有名なお菓子といえば、リコッタをたっぷり使ったカッサータとカンノーリ。でも、美味しいお菓子はシチリアのあちらこちらにある。圧倒的に伝統菓子が中心だが、なかにはパレルモの「パスティッチェリア・カッペッロ」のように、今風の繊細なチョコレ… 続きを読む
古都に見つけたエノテカ&マルサラ料理
最後にマルサラ料理の話を少しばかり。「ワインの街」という看板があちこちに立つ旧市街の一角に「ディヴィーノ・ロッソ」という店がある。古いパラッツォの一階にあり高いヴォールト式天井の店内はワインバーとレストランに分かれ… 続きを読む
マルサラ・ワインの歴史を今日に伝える大酒蔵
西海岸の旅の終着点はシチリア本島最西端の街ワインのマルサラだった。ワイン生産の本拠地でもあった小島モツィアがシラクーサの軍隊によって滅ぼされてからフェニキア人のはマルサラの街を築いた。ローマ人が主要軍港として… 続きを読む
フェニキア人から現代へと伝わる手作りの塩田
真夏にトラーパニからマルサラにかけての海岸線を車で走ると、小山のように積み重ねられた無数の塩の山と風車が見える。この地方独特の「サリーナ」と呼ばれるイタリア最大の塩田風景である。今だから言えるが以前真夏にこの… 続きを読む
養蜂家から一般客まで訪れる蜂蜜専門店
トラーパニでもう一件、ミジリシェーミの主人に聞いた蜂蜜専門店を覗いてみた。紀元前10世紀に遡るスペイン・バレンシア地方のアラニアの洞窟壁画にも蜂の巣を捕る女性の壁画が描かれているくらいだから地中海全域で古代から蜂… 続きを読む