イタリア縦断鉄道の旅04トリノから国境を越えてリヴィエラへ
翌朝目が覚めると、トリノの街は濃い霧に包まれていた。朝早くにホテルからタクシーで郊外に向かう。目指すのはサッシ広場。トリノを見下ろすスペルガの丘へ と上る「サッシ・スペルガ線Tranvia a Dentiera Sassi – Sperga」の始発駅で、丘の上に… 続きを読む
翌朝目が覚めると、トリノの街は濃い霧に包まれていた。朝早くにホテルからタクシーで郊外に向かう。目指すのはサッシ広場。トリノを見下ろすスペルガの丘へ と上る「サッシ・スペルガ線Tranvia a Dentiera Sassi – Sperga」の始発駅で、丘の上に… 続きを読む
旅のはじまりはいつもミラノ中央駅だった。
1970年の映画「ひまわり」はロシア戦線に送られたまま生死不明のマルチェロ・マストロヤンニを、妻ソフィア・ローレンがソ連まで探しに行く話だが、出征直前に二人が最後の抱擁を交わしたのも最後の別れの場となったのもこ… 続きを読む
第二次大戦後の社会復興において、イタリアは交通の基盤を鉄道でなく自動車に求めたことはその後のイタリア人のメンタリティも大きく変えることになる。私の知り合いイタリア人は「タバコを買いに行くのもクルマ」と公言して憚らないし、私が鉄道で旅するというと「何で… 続きを読む
美しく広がる車窓に心ときめかせ、まだ見知らぬ街の降車駅に思いを馳せる。トラブルなく時間通りに終着駅につくと、真っ先に出迎えてくれるのは笑顔が優しい赤帽さん、ホームに並ぶ列車はどれも顔が写るほど磨き込まれ、構内には焼きたてのパンの香りが漂う。ああ、この… 続きを読む
旧市街でもっとも規模の大きな調理器具とテーブルウエアの専門店。ウィンドウにはファンシーなキャラクターグッズが陳列されていることもあるが、店内には渋い調理器具がひしめいている。肉料理に欠かせない鉄製フライパン、熱伝導率の高いアルミ製鍋、栗用の穴開きパン… 続きを読む
中央市場の正面入り口前、露店をかきわけると現れるキッチングッズの店。飾り気もなく雑多な品物がウィンドウにも軒先にも並んでいるが、創業は一八八〇年、現在で4代目という老舗である。家庭で作るジャムや保存食用のガラス瓶から、プロ仕様の鍋や包丁、モダンデザイ… 続きを読む
すでに旅行者の間でもよく知られているが、とりあえずお土産探しには必ず立ち寄ることにしている。なんといっても品揃えが充実しているし、商品が見やすい。日本へのお土産はチョコレートにビスコッティ、ハーブミックスやパスタといった定番から、スペルト小麦や白いん… 続きを読む
何かを頬張りながら何を買おうかなと物色する“ながら食”がイタリアではごく普通のことなのだ、と知ったのがここ。生ハムにチーズ、瓶詰め保存食からビスコッティ、バルサミコ酢にワインと、数は多くはないけれど一流の品が揃う高級食品店で、しかも、昼時にはできたて… 続きを読む
スーパーや食料品店にオリーブオイルはたくさん並んでいるけれど、そのどれを選んだらいいのか見ただけではわからない。だから、専門知識があって、しかも試食もさせてくれる専門店の存在はありがたい。店主アンドレアが用意しているのは常時6〜7種類。トスカーナのほ… 続きを読む
総菜店、ケータリング、オリジナル食品開発と、フィレンツェではその名を知られた食の開発会社が旧市街に設けたアンテナショップ&レストラン。目玉は素材選びからレシピ、製造まで一貫して自社で手がけたオリジナルの食品。ジャムやハチミツ、パスタソースは旬の素材の… 続きを読む