アブルッツォワインとピアーヴェDOPを味わう
アブルッツォ州は、遅れてやってきたエノトリア(ワインの地)である。海と山、両方に恵まれた土地特性によって、労せずしてそこそこのワインを造り出せるという状況が、クォリティワインへの目覚めを遅らせてしまった。しかし、近年は新旧の造り手がその恵まれた土地特… 続きを読む
アブルッツォ州は、遅れてやってきたエノトリア(ワインの地)である。海と山、両方に恵まれた土地特性によって、労せずしてそこそこのワインを造り出せるという状況が、クォリティワインへの目覚めを遅らせてしまった。しかし、近年は新旧の造り手がその恵まれた土地特… 続きを読む
20世紀におけるアブルッツォのワイン生産は、何人かの意欲的な生産者をのぞきほとんどが生産者組合=カンティーナ・コペラティーヴァ Cantina Cooperativa(あるいはカンティーナ・ソチャーレ Cantina Sociale)に頼ってきた。それには歴… 続きを読む
アブルッツォ・ワインの名醸地コッリ・キエティーニにある「マッサリア・ディ・サルキアッポーネ Massaria di Sarchiappone」はサルキアッポーネ家がはじめたアグリトゥーリズモだ。アントニオ・サルキアッポーネ Antonio Sarchiappo… 続きを読む
「イル・フェウドゥッチョ Il Feuduccio」ことIl Feuduccio di Santa Maria d’Orniはキエーティから南に15kほど行ったオルソーニャ Orsognaにある。アンヌンツィアータ自然保護区 Parco Territoria… 続きを読む
「オリヴァストリ Olivastri」はサン・ヴィート・キエティーノから内陸に5kmほど入った場所にある家族経営のワイナリーだ。1890年農家に生まれたトンマーゾ・オリヴァストリ Tommaso Olivastriは第一次世界大戦に従軍、その功績からカヴァ… 続きを読む
ディ・カルロ Di Carlo家が所有する「アグリヴェルデ Agriverde」は1800年代からワインを生産する老舗ワイナリーだ。1830年12月13日、カミッロ・ディ・カルロ Camillo Di Carloが父に送った手紙には最初の輸出の記録がこんな風に書… 続きを読む
アブルッツォ・ワインについて語る時、エドアルド・ヴァレンティーニ Edoardo Valentiniについでもう一人忘れてはいけない第二の巨人がジャンニ・マシャレッリ Gianni Masciarelliだ。1500年代からブドウを栽培しワインを作り続ける老… 続きを読む
「チャボリッチ Ciavolich」はアブルッツォ州都ペスカーラから南へ約20km、キエーティ県ChietiミリアニコMiglianicoにある老舗ワイナリーだ。名前が示すようにチャボリッチはイタリア出身でなくブルガリア出身の毛織物商人で1500年代に… 続きを読む
Montepulciano d’Abruzzo DOC制定50周年を記念し、ペスカーラ在住のジャーナリスト、ジョルジョ・ドラツィオ Giorgio d’Orazioが2018年に出版した「Montepulciano d’Ab… 続きを読む
ワイナリー「カサールタウレロ Casal Thaurelo」の起源は1500年代に遡る。テーラモ県、アドリア海に近い内陸部の地元貴族だったタウレロ Thaurelo家は時の神聖ローマ皇帝、ハプスブルク家のカルロ5世がアブルッツォに逗留した際、正式に領地を認… 続きを読む