Vinaino@Firenze

このところ春にリニューアル予定のサイトの構築やらメルマガ準備やら電子書籍作りやらその他もろもろのデスクワークで内勤続き。某イタリア映画&百科事典の原稿も某婦人誌の入稿も終えたし、1月は店が冬休みだったことも重なり、しばらく足が遠のいていたヴィナイーノへ。霧が立ちこめ底冷えするこの夜は珍しく店内には石油ストーブが灯り、これまた珍しく閑散とした店内。フルヴィオにプロセッコを一杯めぐんでもらい、いつものアンティパスト・デッラ・ノンナはいつものようにチポッリーネ・イン・アグロドルチェ多め。今週はバルサミコの取材に行くので酢のことなど考えながらこれをつまみ、やがていつものスパゲッティ・アッラ・カレッティエラ。あらためて見てみると種を外したポルパ・ディ・ポモドーロの果肉のもろもろとプレッツェーモロの茎という原価かぎりなくゼロに近いシンプル食材の組み合わせでこんなにバランスよくまとまるものなのか、とあらためて酒焼け赤鼻料理人エミリオの底力に感心。ついで本日の日替わりからズッキーニ・リピエニと新メニュー、ブラチョーラ・アッラ・ピッツァイオーラ。見た目は「Cucina Italiana」見て初めて作ったような家庭料理だけれどそのこなれた手際と牛肉の質の良さでシンプルこそが最上の料理人、というトスカーナ料理の黄金律をあらためて表現した料理連発。というとほめすぎですが、酒焼けエミリオの素にして簡だが卑ではない料理。さらにメニューをじっと見てみるとあらためてその値段の安さに感心。価格競争はしないが、CPの良さゆえにイタリア人からもうける分かりやすい料理とスタイル。締めは一升瓶グラッパとエスプレッソ。MASA
SAPORITAをもっと見る
購読すると最新の投稿がメールで送信されます。