フィレンツェ美食散歩23 オブセクイウム
旧市街でワインを探す時、まともなエノテカが少なくて閉口することが多いけれど2007年にオープンしたこの店は地元トスカーナ産を中心に品揃えも充実している。ヴェッキオ橋から徒歩2分、13世紀の塔カーサ・トッレの一階を改装した雰囲気たっぷりのロケーション。… 続きを読む
旧市街でワインを探す時、まともなエノテカが少なくて閉口することが多いけれど2007年にオープンしたこの店は地元トスカーナ産を中心に品揃えも充実している。ヴェッキオ橋から徒歩2分、13世紀の塔カーサ・トッレの一階を改装した雰囲気たっぷりのロケーション。… 続きを読む
1980年代半ば、イタリアがクォリティワイン時代を迎え、より上質なワインを生産者も消費者も求め出した頃に「パーネ・エ・ヴィーノ」は誕生した。目的は「まだ知られていない高品質ワインとそれに見合った料理を提供する」こと。トスカーナ伝統料理と菰被りキャンテ… 続きを読む
ルネッサンスの古都も時代の流れには抗えず、街はどんどん変化している。建物の外観こそそのままでも、中の店は昔ながらのものは姿を消し、特に食品店や生活用品の店は急速になくなりつつある。だから、19世紀的雰囲気を今に伝えるこの店は、その存在自体が貴重である… 続きを読む
いわゆる、脱サラで大成功!の店である。銀行マンだったマルコと弁護士のステファノ、幼い頃からの友達同士で「もっと楽しいことがやりたいね」と飛び込んだのが、大好きなワインと食の世界。気軽に楽しく、美味しいワインに旨い料理が食べられる店を目指し、そして、今… 続きを読む
この店の名前は「キツネとブドウ」。イソップの童話でのどの乾いたキツネが樹上のブドウを取ろうと試みるも果たせず、「どうせ酸っぱいや」と負け惜しみを言ったとか...そんな他愛もないファンタジーを店名にするあたりになんともイタリア的な遊び心を感じる。しかし… 続きを読む
サンタンブロージョ市場広場のすぐ傍に、「リストランテ・チブレオ」「チブレオ・チブレイーノ」「カフェ・チブレオ」の三つが集まる一角がある。名付けて、チブレオ・タウン。料理人ファビオ・ピッキ率いるフィレンツェ食の本山の一つだ。ファビオの料理は、母より受け… 続きを読む
旧市街の東の端のこの市場、中央市場に比べると平屋で面積も小さいが、並ぶ品物のクォリティは高いし、活気もある。規模が小さい分、ぎゅぎゅっと圧縮してレベルが上がるのか。屋内には肉屋を中心にパン屋や食料品店、屋外に青果の露店。衣料品や雑貨もある。
まず見るべ… 続きを読む
一八六一年にイタリア統一王国が誕生し、六五年から七〇年までフィレンツェがその首都であった時、街の大改造が行われた。この中央市場もバラックを取り壊した跡に作られた、当時としては先進の建造物。しかし今、市場の中身は様変わりし、古くからの店がなくなる代わり… 続きを読む
二〇〇七年十月、サンタンブロージョ市場広場に小さな異変が起きた。「イーノ」(p66-67)と同様、エスニック・パニーノに対抗し伝統回帰の旗を掲げるパニーノ屋がオープンしたのである。
気をつけていないと通り過ぎてしまうくらい小さな店は、スツールが2脚ばか… 続きを読む
虎穴に入らずんば虎児を得ず。ちょっと大袈裟かもしれないが、ひとことで表すとこうなる。
そんなに恐ろしいところなのか?というと、否定はできない。大体、狭いうえに昼時には多くのお客が立ったまま黙々とパニーノを頬張っているのだから、一見さんはちょっと入りづら… 続きを読む