フィレンツェ美食散歩27 ドルチ&ドルチェッツェ
素朴で豪快、というのはイタリア料理の魅力の一つだが、こと菓子となると時にそれだけでは“きつい”。見た目のエレガンスというものがないと楽しみが半減するのではないかと思う。故ジュリオ・コルティは32歳の時にそれまでのフォトグラファーというキャリアを捨て、… 続きを読む
素朴で豪快、というのはイタリア料理の魅力の一つだが、こと菓子となると時にそれだけでは“きつい”。見た目のエレガンスというものがないと楽しみが半減するのではないかと思う。故ジュリオ・コルティは32歳の時にそれまでのフォトグラファーというキャリアを捨て、… 続きを読む
トスカーナ州は、ワインを造っていないのは住宅が集まる町中だけと言ってもいいくらい、ワイン産業が盛んだ。最近はトスカーナ南部のマレンマ地方が新興ワイン産地として名を揚げつつあるが、18世紀初頭にメディチ家トスカーナ大公が優れたワインの地と認定保証したキ… 続きを読む
キャンティにはそれこそ無数のワイナリーがある。広大な畑を持ち、手広く営むワイナリーもあるけれど、訪ねていくなら小規模で家族経営的なところがいい。そのほうが、造り手のワインへの思い入れが直に感じられるからだ。グレーヴェ・イン・キャンティの町を通り過ぎ、… 続きを読む
市内中心部からちょっと離れたジョベルティ通り。サンタンブロージョ市場から歩いて15分ほどの場所にある「ボナッティ」は1934年創業の老舗。旧市街によくあるような、みやげものと一緒にワインも置いちゃう、という軟弱エノテカとはひと味もふた味も違う正真正銘… 続きを読む
旧市街でワインを探す時、まともなエノテカが少なくて閉口することが多いけれど2007年にオープンしたこの店は地元トスカーナ産を中心に品揃えも充実している。ヴェッキオ橋から徒歩2分、13世紀の塔カーサ・トッレの一階を改装した雰囲気たっぷりのロケーション。… 続きを読む
1980年代半ば、イタリアがクォリティワイン時代を迎え、より上質なワインを生産者も消費者も求め出した頃に「パーネ・エ・ヴィーノ」は誕生した。目的は「まだ知られていない高品質ワインとそれに見合った料理を提供する」こと。トスカーナ伝統料理と菰被りキャンテ… 続きを読む
ルネッサンスの古都も時代の流れには抗えず、街はどんどん変化している。建物の外観こそそのままでも、中の店は昔ながらのものは姿を消し、特に食品店や生活用品の店は急速になくなりつつある。だから、19世紀的雰囲気を今に伝えるこの店は、その存在自体が貴重である… 続きを読む
いわゆる、脱サラで大成功!の店である。銀行マンだったマルコと弁護士のステファノ、幼い頃からの友達同士で「もっと楽しいことがやりたいね」と飛び込んだのが、大好きなワインと食の世界。気軽に楽しく、美味しいワインに旨い料理が食べられる店を目指し、そして、今… 続きを読む
この店の名前は「キツネとブドウ」。イソップの童話でのどの乾いたキツネが樹上のブドウを取ろうと試みるも果たせず、「どうせ酸っぱいや」と負け惜しみを言ったとか...そんな他愛もないファンタジーを店名にするあたりになんともイタリア的な遊び心を感じる。しかし… 続きを読む
サンタンブロージョ市場広場のすぐ傍に、「リストランテ・チブレオ」「チブレオ・チブレイーノ」「カフェ・チブレオ」の三つが集まる一角がある。名付けて、チブレオ・タウン。料理人ファビオ・ピッキ率いるフィレンツェ食の本山の一つだ。ファビオの料理は、母より受け… 続きを読む